一点突破
2022/12/25
大変遅ればせながら、新年初回ブログです。
2019年も、『声出していこうっ!』をどうぞよろしくお願いいたします!
いえいえ。
ブログもメルマガもやめたわけではありません。
現在、全力で取り組んでいる課題があり、
すべてのエネルギーを集約するために、
意識的に「書かない」を選んでいました。
正直、もう何年も「書かない」は私の選択肢になく、
疲れていても、眠くても、頭の中が真っ白でも、
書くべし。書くべし。書くべし。。。
あしたのジョーの丹下段平よろしく、自分を追い込んで来ました。
だからね。
書かないと落ち着かない。
待ってくれている人たちに、申し訳ない。
サボっているみたいで、罪の意識を感じる。
まわりのみんながブログの更新記事をアップしているのを見るたびに、
なんだか取り残されたような気持ちになる。。。
やっぱり書くことが好きなので、
単に、書きたい欲求が高まったりもしました。
それでも、課題が終わるまでは書かないと決めたのには、
理由があります。
なにか突出した能力を持つ人というのは、
同時に、完全に欠落した部分も持っていると言われています。
これまで出会ってきた「天才」と目される人たちもみな、
ものの見事に、このパターンでした。
才能に恵まれた一方で、
わかりやすく「人としてあかんところ」があったのです。
そんな人たちに出会う度に思い出すのは、
ダニエル・キイスの著作で知られる多重人格者、
ビリー・ミリガンのお話。
彼の中には24の人格が棲んでいたわけですが、
ある人格は、上流階級のイギリス人でありながら、
アラビア語が堪能であったり、
ある人格は、ずば抜けた運動神経や怪力を操ったり、
またある人格は、IQ120で、肖像画を描く人格であったりと、
それぞれが、実に天才的な能力を発揮していました。
ところがです。
治療が功を奏し、少しずつビリーの人格が統合されて行くに従って、
こうした、際立った才能というのが、
どんどん薄れて行ったというのです。
つまり、バランス感覚があるというのは、
ある意味、凡人の証なのではないか。
なんでもそつなくこなせるということは、
結局、何にも秀でることができないということなのではないか。
何年も前に読んだ本ですが、
こんなエピソードが強烈に記憶に残っているのは、
当時、自分自身の凡庸さに嫌気が嫌気が差していたからでしょう。
ただでさえ、凡庸なのに、不器用で、
おまけになんでもきちんとやりたい完璧主義者。
集中力はありますから、
が〜っと取り組めば、
どれもそこそこには仕上げられるでしょうが、
それでは、なにもかもが「そこそこ」止まり。
今さら天才になることは叶わないけれど、
意識的に天才たちと同じような行動を取ることで、
少なくとも、持てるエネルギーのすべてを、
一つのことに集中できるはず。
そう考えての意識的に書かない日々は、やっぱり正解でした。
「書きたい」を押さえ込むほどに、
課題に向かうエネルギーが高まりました。
そして、何がびっくりしたって、
時間がたくさんありました。。。
まずは一段落。
ほっとしました。
そして、ブログを書くのは、やっぱり楽しいです。
今年は少し優先順位を変えながら、
それでも、たくさん綴って行きます。
どうぞよろしくお願いいたします!
*ブログのSSL化にともない、現在「いいね!」の表示が消えています。
これまでみなさんにいただいた「いいね!」もオールリセットされてしまうそうで、少なからずショックを受けています。
新年を迎え心機一転。これからまた一歩ずつ、がんばります!
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