大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

変化するチカラ

   

今日、しばらく近づけなかった眼科に、
検診に行ってきました。

質問表、検温、受付前のビニールカーテン、
看護婦さんたちのビニール手袋、消毒液。
ウォーターサーバーは使用禁止になっています。

待合室は、ソファの代わりに、
新しい椅子が、間隔をあけて、
ぽつりぽつりと置いてありました。
なんか近未来の映画を見ているようです。

診察室に入ると、
先生は使い捨てのビニール手袋にマスク、
そして、例のフェースシールド。
検査台もシールドが施されています。

そして、私も、
エレベーターのボタンに触れては消毒、
椅子の縁に触ってしまっては消毒、
お金を払っては消毒・・・と、
実にマニアックに応酬。

なんだか、我ながらおかしくなりながら、
そして「人間って、すんごいなぁ」と、
感心しながら帰路につきました。

どんなことにも、慣れる。
そして、それこそが、
人間の持っている最大のチカラなのではないか。

「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることが出来るのは、
変化できる者である。」

ダーウィンの名言として知られていることばです。
(ダーウィンのことばというのが事実かどうかは、諸説あるようですが)

テクノロジーは日進月歩。
しかもこの10数年の急速な社会の変化には、
振り落とされないようについていくだけでやっとだったという人も、
私をふくめ、たくさんいると思います。

そこへ持ってきて、このコロナ騒動。

これまでコツコツと積み上げてきた、
知識や経験がどんがらがっしゃんと崩れ落ち、
「一から出直し」くらいの変化が起きました。

しかしね。
人間は、変化に負けない動物です。

どんな状況にも慣れる。順応する。
くふうする。立ち向かう。


試されるのは、
頭の柔らかさと、勤勉さ、
そして、ユーモアのセンス。

何年か後に、コロナの時代を振り返る映画を
世界中がこぞってつくるんじゃないか。
そして、全員がマスクをかけて、
全身を消毒しまくっている映像をみて、
あー、こんなこともあったよねと、
笑いながら振り返るんだろうなと、
そんな想像をしては、ワクワクしています。

がんばろうっと。

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