ステレオタイプ!!
2020/06/19
買い物先でショップの店員さんに話しかけられることが苦手です。
理由はいろいろあるのですが、
大きくは2つ。
プライベートで買い物をしている時は、
頭の中でグルグルいろいろなことを考えていて、
その連想や自問自答に、
いきなりカットインされることが心地よくないこと。
そして、
(なに?この服?)
(いやー。これ着たら笑われるわねー。)
と思いながら物色している私の背後から忍び寄っては、
「それ、かわいいですよね。」とか、
「髪型素敵ですね」などと、
マニュアル通りなことばからはじまって、
最後に必ず、一番されたくない質問、
「お仕事なにされてるんですか?」を投げ掛けられること。
なにが苦手って、
こういう質問に、
「なんだっていいじゃない」と答えれば、
(なんつー感じの悪いおばはん)と、
後で噂されるに決まっています。
そこで「音楽関係です。」などと曖昧に答えれば、
「事務所のスタッフさんとかですか?」とか、
「ヘアメイクさんとかですか?」などと、
また会話が面倒な方向に行くので、
たいがいは仕方なく、
「歌のお仕事をしています。」と答えるわけですが、
まぁ、そんな答えをする人は、あんまりいないのでしょう。
今度は、私を上から下まで値踏みするようにスキャンしては、
「え〜?声楽の先生ですか?」だの、
「ジャズ歌手ですか〜?」だの、
「ゴスペルやってるんですか?」などと、
結局会話が長引きます。
「いや、ロックです。」なんて言おうものなら、
さらに大変なことになります。
「えーーっ!意外ですね!」からはじまって、
「もしかして、バンドとかやってるんですか?」となり、
極端なときは、
「私もバンドやってるんです!」だのと、
妙に連帯意識を出して来る人、
「鋲打ちの革ジャンとか着てライブやっちゃうんですか?」などと、
とんちんかんなことを言ってくる人もいます。
私は、まぁ、
ロックを歌うタイプの顔じゃないですし、
いわゆるミュージシャンぽい服装もしないので、
きっとまったくイメージできないのでしょう。
たいがいは、めんどうくさくなって、
途中で適当に、洋服のことや閉店時間など、
反対に質問をすることで、その場をやり過ごしています。
その点、わが家のジェフ夫さんは違います。
早20年以上一緒にいますが、
どんなお店でも、
いや、海外の旅先でも、
必ず「ミュージシャンですよね?」、
「ギターリストですか?」と話しかけられます。
わかりやすいもんです。
うらやましい。
人は、自分のステレオタイプでものごとをジャッジする傾向があります。
私だって、もちろん、同じです。
こんなことがありました。
うちは基本ご紹介者のいらっしゃらない方は、
レッスンをお受けしてないのですが、
いきなり「レッスンに興味がある」と、
ご連絡をくださった方が、
とある地方のお寺の住職さんとおっしゃるので、
一応、住所やお寺の名前をググらせてもらった上で、
カウンセリングをお受けしました。
さぞ紳士な、清楚な、
頭のつるっとした方がいらっしゃるのだろうとお待ちしていたら、
なんと、いらしたのは、
しばらく床屋さんはご無沙汰ではないかと見受けられる、
(失礼!)
もじゃもじゃ頭で、
色とりどりの派手なセーターを着込んだ、
イカツイ男性。
われながら、自分の固定概念を後悔したものです。
さまざまなステレオタイプを参考にすることで、
知らない領域でも、
ある程度のイメージを膨らますことができ、
安心を感じるのが人間というもの。
しかし基本、人生は例外だらけ。
自分の理解の範疇なんて、
本当に限られているのだという、
「無知の知」が大切ですね。
背後からショップ店員さんに近づかれるようなことは、
当分なさそうな昨今、
次回はにっこり笑って、優しく応対しましょっと。
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