ゆっくりやってもできないことは、速くやってもダメ
2015/12/20
そんなの当たり前でしょ?と言われそうなタイトルですが、
実は、この当たり前を知らん顔して素通りしようとする人、結構多いんです。
テンポが速すぎて、どうもカツゼツよく歌えない。
セリフがあまりに難しくて、何度練習しても咬む。
フレーズが難しい上に曲のテンポが速くって、きちんとメロディーを刻めない。。。
そんなとき、どうしますか?
「何度も何度も、速さに慣れて、できるようになるまで、しつこく練習する。」
ほとんどの人は、こう答えます。
確かに反復練習は大切です。
繰り返し練習していれば、やがてできるようになることもあるでしょう。
しかし、それは、本当に「できた」のでしょうか?
できたような気になっているだけではないですか?
ごまかし方がうまくなったわけではないですか?
実は、できない理由は、「テンポが速いから」ではないのです。
できない理由は3つです。
1.力みにより、筋肉が硬直してうまく動かない
2.フォームが悪く、正確な結果を得られない
3.神経系の命令が筋肉に伝えられていない=瞬発力がない
力むと、筋肉は固くなります。硬くなった筋肉は思うように動けません。
無理に動かそうとすれば、故障します。
力みが取れないまま、反復練習を繰り返すことで、
力みがクセになってしまう場合も多々あります。
まずはリラックスすること。
そして、フォームを整えることが肝要です。
リラックスして、フォームを整えた状態で、はじめて、
神経系統、筋感覚の整備や、筋肉不足を補う練習が生きてきます。
そうでなければ、妙な力みや、クセを助長するばかり。
逆効果になってしまうのです。
できていないときは、実際、何が正しいのかも手探り状態。
できた気になるのも、判断基準が甘いからということもあります。
もっとも効果的な練習方法は、「完璧にできるテンポで練習する」ことです。
キューちゃんこと高橋尚子選手を育てた、小出監督の本に、
「速く走ろうと思わないで、気持ちよく走れるスピードで走ったらいい。
やがて、そのスピードが徐々に上がっていくのだ」
というようなことが書いてあるのを読んだことがあります。
たとえ、それが、どんなにスローモーションのようなスピードでも、
今、完璧にできるスピードが自分にとっての適性テンポ。
そのテンポを上げるのが、正しい練習なのです。
関連記事
-
-
「じっくり聴けない人」の3つの言い訳
歌の上達のポイントは、音源をじっくり聴いて、 そこから可能な限り、たくさんの情報 …
-
-
情報処理のスピードを上げる。
遠〜い昔。 小学校時代の親友に、とってもよくお勉強ができる、 某有名私立中学に一 …
-
-
欲しい情報は、ありとあらゆるところにみつかる
「カラーバス効果」ということばをご存じでしょうか? 心理学用語で、 …
-
-
歌の練習で絶対にはずせない3つのポイント
連日、ご好評をいただいてます、『デモをつくろうシリーズ』。 今日は6回目です。 …
-
-
「自分の声の地図」を描く
「あなたの音域はどこから、どこまで?」 「え?」 「高い方はどこまで出るの?下は …
-
-
間違えるなら大胆に間違える。
ここ数日、あまり慣れないことに取り組んでいます。 慣れないことに取り組んでいると …
-
-
「まったくおなじ音」は2度と出せない?~SInger’s Tips #19~
長年歌をやっていて、 もっとも難しいと感じることにひとつに、 「おなじ音をおなじ …
-
-
「練習が嫌いなんじゃない。「練習をはじめること」が嫌いなんだ。
以前、プロで活躍していたという元スポーツ選手と話していて、 「今でも、毎朝、ジョ …
-
-
「ビートを立てる」って難しい。〜Singer’s Tips #11〜
「もっとビート立てて、リズムよく歌って。」 などというディレクションを受けること …
-
-
記憶に残る「デキるやつら」は一体何が違ったのか?
かつて、教えていた音楽学校では、ヴォーカルの授業を 定期的にインスト科の生徒たち …
- PREV
- 直感にしたがえば、思いがけない未来と出会える!
- NEXT
- いつでもどこでも、歌あればこの世は楽し。

