で、「グルーヴ」ってなんなん?
「あいつのプレイ、グルーヴしてないんだよね」
「もっとグルーヴ感じて歌わないと〜」
ミュージシャンが頻繁に使うことばのひとつに、「グルーヴ」があります。
音楽学校にいっていた頃、辞書で” Groove”と引いてもなんだか釈然としない、このことばの意味を、友人に聞いたことがあります。
「グルーヴはね、宇宙のリズムだよ」
??
「セックスそのものだね」
????
「ま、俺ら、血にないからね〜」
・・・ちーん・・・
長年、グルーヴ、グルーヴ、言ってても、ことばでハッキリ説明できない。
「グルーヴはことばで説明するもんじゃないでしょ?」と言い切る人もいる。
で、「グルーヴ」ってなんなん?
いやいや、ググっても、答えはみつかりません。
試しにwikiってみれば、「素晴らしい演奏を表す言葉の1つ」などと、もっとわからなくなるだけです。
明確な答えがない以上、解釈も自由ですが、私は、「音楽の立体的なうねり」と理解しています。
単にリズムという側面だけではなく、メロディやダイナミクスの表現にも、そこかしこにグルーヴは感じられるもの。
日本の音楽にだって、もちろんグルーヴはあります。
日本人特有のグルーヴ、というのがあるのです。
たとえば・・・「ど〜ん ど〜ん どんがらがった どどんがどん」ということばを読むだけで、お腹の底で感じられるのが、和太鼓のグルーヴ。
どんなに日本語が堪能な人でも、和太鼓を聞いたことがなければ、あのグルーヴを感じること、表現することは不可能でしょう。
外国人が和太鼓を叩いたり、盆踊りを踊ったりするには、相当な修行が必要なはずです。
日本のお経にも特有のグルーヴがあります。
以前映画で、外国人が日本のお経を唱えているのを見ましたが、なんとも間延びして感じられたのは、日本語の稚拙さのせいだけではありませんでした。
DNAレベルの話や、前述のような「血にない」説には、私は懐疑的です。
ただ、生まれ育った文化圏、両親が日々表現しているグルーヴなどが、自分自身の生きるグルーヴに影響を与えるということは、充分考えられます。
グルーヴは音楽だけでなく、話すことばの中にも、歩くリズム、走るリズムの中にも、もれなく存在しているもの。もちろん、赤ん坊をあやすリズムにもグルーヴはあるでしょう。
こればかりは、生まれてすぐに、自分自身の家族と一切のコミュニケーションを断ち、異文化の、異国人に育てられたという人と、通常の育ち方をしたという人との双子のペアでも観察しない限り、絶対にわからないことかもしれません。
グルーヴが後天的に学習するものであると仮説を立てるなら、まだまだ私たちにも体得する余地はあるということ。
まずは左脳から、さまざまな知識やノウハウ、聴き方や感じ方のコツを学習し、自分の感覚を呼び覚ます方法が有効です。
グルーヴ感は自転車に乗る感覚と似ています。一度わかると、二度とわからなくならないもの。そして、なんで、もっと早くグルーヴに気づけなかったんだろうと思うほど、気持ちのいいものです。
Let’s Groove!(^^)
関連記事
-
-
「一生に一度しかヴォイストレーニングを受けられない人に、 3時間で歌が上達するためのすべてを伝える」
MTLのメイン講座、 『MTL ヴォイス&ヴォーカル Lesson 12』(MT …
-
-
人はアウトプットすることで成長する
「学ぶ」といえば、本を読んだり、音楽を聴いたり、人の話を聞いたりと、 インプット …
-
-
「左脳で感じる」練習法
「おとなは左脳で感じる」。 私の持論です。 ある程度成長すると、 こどものように …
-
-
練習の成果は「ある日突然」やってくる
はじめて「上のF」が地声で出た瞬間を、 今でも鮮明に覚えています。 学生時代は、 …
-
-
「宝物」と呼べる情報、いくつ持っていますか?
「この写真は19〇×年の△△コンサートのやつだね。 持ってるギターが○○で、ピッ …
-
-
「なんか、できちゃうかもしれない」妄想
ロックダウンを機にスタートした英語のレッスンも8週目。 今日も、”S …
-
-
伸び悩む人にする10の質問
「キミ、ホントにうまくならないなぁ。」 今日は、そんな風に言われた時、 または、 …
-
-
基本中の基本!「コーラス3原則」
コーラスということばに抱いている印象は、 その人の音楽経験によって違うでしょう。 …
-
-
練習するのは、全てを忘れるため
「テクニックなんかどうでもいいんですよ、歌は。」 ピッチだ、リズムだ、表現力だと …
-
-
「切り替え」と「集中」で精度を上げる!
インプットとアウトプットを、 高い精度で両方一度にこなせるという人は 一体どのく …
- PREV
- 「魅せたい自分」を演出する
- NEXT
- 「落としどころ」か?「限界突破」か?

