「原体験」こそが自分を動かす原動力
「どんな音楽が好きなの?」という問いに、
アイドルやV系スターの名前を言うことが、
かっこ悪いと感じさせてしまうのは、
音大生というブランドの悪い側面だと考えています。
ジャズ、ビッグバンドや、
R&B、ROCK、フュージョン・・・
たいした興味もないし、
学校の教材以外に聴いたこともないのに、
思わず、それらしい音楽ジャンルを言ってしまう。
そのくせ、「具体的に誰?」と聴かれると、
ことばに詰まる。
誰でも知ってる王道の名前しか出てこない。
学習の過程にいる若者たちですから、
不案内な音楽こそ、
知ろうと努力したり、
知りたいと追い求める姿勢ももちろん必要不可欠です。
しかし、
気持ちが落ち込んだり、
エネルギー不足と感じた時に、
自分自身を文字通り「上げてくれる」音楽。
イントロが鳴り出したとたんに、
「うぉおおおおお」と叫びたくなるほど、
自分自身にパワーやエネルギーをくれる音楽を、
絶対に手放してはいけない。
そんな音楽に対する愛情やリスペクト、
そしてあふれるほどの欲求が、
今の自分をここまで連れてきてくれたのだということを、
けして忘れてはいけない。
それがたとえ、
アニソンだって、
SMAPだって、
初音ミクだって、
エグザイルだって、
自分にとって大切な音楽を「好き」と胸を張って言えばいい。
何をするかじゃない。
どうやるかでもない。
なぜやるか。
それが音楽ってものです。
本当に好きでたまらない音楽を、
どんどん掘り下げる。
たくさんの人を感動させる音楽には、
どんなジャンルの音楽であれ、
さまざまな仕掛けがあります。
クリエイターたちは、
とことんこだわって、
そのひとつひとつを世の中に送り出しています。
ジャンルの卑賤は絶対にありません。
音楽のさまざまな可能性を模索することや、
自分自身の興味を広げていくことと同じくらい、
自分の「好き」を追いかけることの大切さを、
絶対に忘れないで欲しい。
人に言われるままに、
よく分からない歌をなんとなく歌う。
そんな、エセ○○歌手になることくらい、
かっこ悪いことはないんですよ。
プロも学んだ、一歩前に出るための歌のトレーニング方法を細かく、オタッキーにお届けしています。「バックナンバーまとめ読み」がお勧めです。ご登録はこちらから。
関連記事
-
-
「R&Bって、お洒落やねん」
連日ワークショップの仕込みをしながら、 遠い昔の友との会話を心の中で無限リピート …
-
-
上達するためのプロセス
高い声を出したい。 もっと正確にピッチやリズムを刻みたい。 速いフレーズを的確に …
-
-
自分らしく歌う。 自分であるために歌う。 ありのままの自分で歌う。
「ちゃんと勉強した人が綺麗な声できちんと歌う」っていう、 従来の音楽的価値観をぶ …
-
-
「声」を鳴らせ!「いい声」を鳴らせ!
ギターもダメ。ピアノもダメ。 プロになるには、かろうじて誘われる「ボーカル」をが …
-
-
音源はお金を出して買ってくださいね。
レッスンなどで、「歌いたい曲を持ってきてね」というと、 いきなりスマホでYouT …
-
-
練習を「単なる時間の無駄」で終わらせないための3つのポイント。
歌を志すことになったのは、 私にとって、ある種の「挫折」でした。 そんなことを言 …
-
-
鏡を見ない!?
何年か前、女優の黒木瞳さんが、 その美しさの秘訣を聞かれて、 家では鏡を見ない、 …
-
-
ROCK、来てます?
昨日の朝のこと、 切らしてしまったオーツミルクを買いに近くのスーパーに行くと、 …
-
-
何がやりたいかわかんない人に教えるのが一番ムツカシイ。
たいがいの無理難題は受けて立つタイプですが、 レッスンを担当することになって、な …
-
-
インスピレーション
いい曲書こうと思って、何時間ピアノの前に座っても、何フレーズ書いても、ちっともし …
- PREV
- 自分にない価値観を学ぶのが学習ってもんだ
- NEXT
- 期待にこたえるだけじゃダメなんだ。

