意味もわからないまま歌わないっ!
歌詞の意味をわからずに歌うということは、
意味のわからないことばを声高に叫んでいるのと変わりません。
文章の意味も、ことばの意味もわからないまま、
感情移入する「ふり」をしても、
受け手の心にはなにも響きません。
一方で、全く理解できない言語で歌われていても、
歌い手の心がこもった歌、
想いが乗った歌に、人は心を動かされるもの。
意味を理解しないまま歌われるのは、
外国語の曲とは限りません。
ちょっとした単語。
ことばのニュアンス。
登場人物。
舞台となっている場所。
シチュエーション。
語られている感情。
どんなことばも、きちんと解釈し、
自分のことばとして語れるかどうか。
難しいことでしょうか?
意味を理解できない借り物のことばで、
借り物の感情を表現しているふりをする。。。
それほど恐ろしいことはないのではないか。
人にことばを届けるときは、魂も一緒に届けたい。
だから、ことばを発するということには、責任が伴うもの。
ある種の覚悟が、潔さが、ことばの力となるのではないか。
なんとなく歌う。
なんとなく表現する。
そんな受け身の表現は、そろそろやめませんか?
【MTL Online Lesson12 12月生の募集は25日まで】
時間や場所の制約なく、繰り返しレッスンできる【MTL Online Lesson12】 。12月生の募集は25日まで。詳しくはこちらです。
365日間、声とヴォイトレを語り倒します。
バックナンバーも読めますので、ご登録がまだの方はぜひ、こちらから。
関連記事
-
高い声はどうやって出したらいいのか?
「どのくらい高い声を出せるのか?」という議論は、 「どのくらい速く弾けるのか?」 …
-
「センス」は左脳から学べ!
「なんでそう聞こえるかなぁ?」 プロを目指して修行に励んでいた頃から、 駆け出し …
-
「練習」とは「工夫すること」
楽器や歌を習得したい。上達したい。 しかし、実際、何からはじめたら …
-
作業量の多さにひるまない
英語を勉強しはじめたとき。 英語の辞書の重さをずっしり感じながら、 「こんなにた …
-
練習の成果は「ある日突然」やってくる
はじめて「上のF」が地声で出た瞬間を、 今でも鮮明に覚えています。 学生時代は、 …
-
ヴォーカリストのための「練習の3つのコツ」
プライベートレッスンでも、MTL12でも、そして音大でも、 クライアントやアーテ …
-
で、「グルーヴ」ってなんなん?
「あいつのプレイ、グルーヴしてないんだよね」 「もっとグルーヴ感じて歌わないと〜 …
-
「曖昧なこと」「わからないこと」を放置しない
歌や楽器の上達のために必要不可欠なことは、 「曖昧なこと、わからないことを排除し …
-
練習場所が欲しい!
最近の高校生は、学校でバンド練習とかするのでしょうか。 高校時代、授業が終わると …
-
練習環境を整えることこそ、練習の最重要課題!
先日、毎月ヴォイトレを担当している、 某事務所の若手声優たちのワークショップを …
- PREV
- 精度の高い"フォルティッシモ"を持て!
- NEXT
- 「謙遜しない」という生き方