大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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Keep on Dreaming!〜夢を叶える決意

   

エアロスミスのヴォーカリスト、
スティーヴンタイラーがステージでこう叫びました。

“みんな、夢を見ているかい?
俺にもまだ夢はある。
夢を見続けようぜ!”

そのことばを聞きながら、

スティーヴンタイラーほどの人になっても、
まだ夢があるんだなぁ。。。
一体どんな夢なのかなぁ。

ふと、そんな風に考えたことを覚えています。

グラミー賞を受賞して、
栄光の絶頂にいたはずのエイミー・ワインハウスは、
その3年後にドラッグとアルコールの過剰摂取で、
27才という若さでこの世を去りました。

成功もお金も才能も、
人を幸せにすることはできない。

むしろ、成功や名声やお金、才能、
そして周囲の期待に押しつぶされたスターもたくさんいます。

ホイットニーしかり、ジャニスしかり、ジミヘンしかり。

どんなに家族が健康で、なかよしでも、
十分なお金がないことで不幸や挫折を味わう人もたくさんいます。

なに不自由ない生活をさせているのに、
「お金じゃないの!」と奥さんに泣かれたという大スターもいました。

家族は円満、仕事も順調。
それでも、ずっと自分の中に閉じ込めてきた夢をあきらめ切れなくて、
悶々としている人もいます。

 

なにが自分自身を幸せにするのか。

その答えは自分にしかわかりません。

 

もっと自由自在に演奏出来る実力が欲しいのか。

自分が満足するいい曲を書きたいのか。

ファンや友達にちやほやされたいのか。

ルックスがカッコよくなってモテたいのか。

単にプロになって、すごいといわれたいのか。

すごいプレイヤーに認められたいのか。

メジャーデビューしたいのか。

イベントやフェスに出たいのか。

とりあえずCDを作り続けられればそれでいいのか。

大スターになってテレビに出たいのか。

じゃあ、そのすべてが叶ったとして、
そこがゴールで、自分はいいのか…etc.etc…

 

実際に自分の身に起こらないことは、
人は、絶対に、理解出来ません。

100回説明されたって、
1回の経験にまさるものはありません。

 

人生はたった一度きりの、
リハーサルのないステージ。

夢を描いて、
夢にカラダを沿わせるように生きる。

ひとつひとつ、夢を叶えては、
また違う夢を見る。

ずっと、少しだけ熱に浮かされているように生き続けられたら、

それを幸福な人生だったと言うのではないか。

 

夢は、叶ったその時よりも、
叶えようとするそのプロセスが、
最も人に勇気を与え、幸福を感じさせるものだから。

まだ、夢の途中です。

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 - Life, 夢を叶える

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