「歌うことをはじめる」はじめの一歩をどう踏み出すか。
「ずっと歌をやりたかった。」
そんな風に思っている人は、数え切れないほどいるようです。
そんな人に出会うたび、
「え〜?歌えばいいじゃないですか!?」
と、まぁ、私なんで、軽く、いや、強めに(?)言うわけですが・・・
すると、実にさまざまな答えが返ってきます。
「なかなか時間がなくって。」
「歌の練習って、どこでやればいいのかよくわからないんですよ。」
「きちんと習えばいんでしょうけど、なかなかねぇ・・・。」
「いやいやいやいや。音痴なんですよ。お聞かせできる歌じゃないし。」
「ひとりじゃなかなか、難しいじゃないですか。」
そんなお話を聞くたびに、歌うことって、とにもかくにも、
「はじめる」という最初の障害を乗り越えることが一番大変なんだなぁ、
と感じます。
そんなわけで、今日は、
「歌うことをはじめる」はじめの一歩をどう踏み出すか、
というお話です。
さて。
「歌いたい」と思ったら、最初に”How”、
すなわち「どうやって?」を考えてはいけません。
まぁ、これはなにを始める時でもおなじなのですが、
真っ先にやるべきことは妄想。
ひたすら妄想です。
単に「うまくなりたい」ではダメです。
具体的に、「誰みたいに、○○という曲を歌いたい。」
というレベルまで妄想します。
さらには、どんなシチュエーションで、いつ、誰とと、
なるべく具体的に考え進むことが大切です。
たとえば、「ホイットニーの”I will Always Love You”を
プロのバンドに伴奏してもらって、ライブハウスで歌いたい。」
というように妄想するのです。
この時点で、
「ホイットニーなんかシロウトが歌えるワケないわね〜」とか、
「バンドに伴奏してもらうのなんて、絶対無理だけどね」
などと、自分の妄想に水をぶっかけるような思考は、単なるノイズです。
やめてください。
可能か不可能かはこの際問題じゃないのです。
常に、「すべてが可能だったら」という前提で妄想してください。
妄想が中途半端だと、すべてそこで終わります。
妄想は徹底的に、完璧にやるのです。
どこのライブハウスで、誰と、どんな服を着て・・・まで、
具体的に落とし込めれば、さらに完璧ですが、
最初からそこまで妄想のハードルを上げすぎると、
その時点で挫折しますから、まずはざっくりと、でいいでしょう。
さて。
当ブログは、もちろん、みなさん、ご存じの通り、
「完璧に妄想して後はリラックスして待ちましょう」
みたいな、自己啓発系ブログではありません。
大事なことは、自分で自分のお尻を蹴飛ばすこと。
妄想を極めたら、次にやるべきことは調査です。
え?調査?と思うでしょうか?
自分が叶えたいと思うことの多くは、
いや、ほとんどが、誰もが一度は夢見ることです。
叶えたいと思う人が多ければ、
叶えるためのしくみが用意されているのが21世紀というもの。
つまり、自分の妄想は、
誰かがすでに現実化したことのある夢であると考えるのが自然です。
だからね。
方法論が転がっているんですよ。
欲すれば、情報は必ず集まってくる時代です。
全く歌えなかった人が、”I Will Always Love You”を歌えるようになるまでの練習方法がみつかるかもしれません。
夢を叶えてくれる先生やスクールがみつかるかもしれません。
練習場所に困っている人は世の中に腐るほどいます。
そんな人たちがどうやって練習しているか、
アイディアが見つかるかもしれません。
プロに演奏してもらうことが可能なライブハウスの情報や、
誰もが参加できるセッションの情報や、
有志が開くライブコンサートや・・・
求めれば、情報は必ず集まってきます。
必要な情報をすべて集めたら、
後はスケジュールを立て、行動するだけです。
時間は行動についてきます。
本気でやりたいなら、時間は絶対つくれるはずです。
お金もおなじです。
もちろん、妄想は自由。
大それた妄想じゃなくっても、
自分では平凡な、とか、ちっぽけな、と思えるようなことでも、
反対に、ばかげているほどでっかいことでもOKです。
どんな妄想も、叶える道筋はおなじです。
いかがでしょうか?
はじめの一歩を正しく踏み出せば、必ず夢に近づいていくことができます。
まずは妄想。はじめちゃってください!
【MTL Online Lesson12 12月生の募集は25日まで】
時間や場所の制約なく、繰り返しレッスンできる【MTL Online Lesson12】 。12月生の募集は25日まで。詳しくはこちらです。
【第5期 MTL ヴォイス&ヴォーカル レッスン12 日程決定】
第5期は2018年4月スタートです。詳しくはこちらをご覧ください。
【”ヴォイトレ365″ 毎日配信中】
365日間、声とヴォイトレをマニアックに語り倒します。バックナンバーも読めますので、ご登録がまだの方はぜひ、こちらから。
関連記事
-
自分が見つけたかった音楽の興奮や感動は、今もそこにあるか?
何かを必死に追いかけ続けていると、 ふと、なぜ追いかけてきたのだったか忘れてしま …
-
ピッチをよくする練習。
「ピッチ悪いね」 歌を志す人が投げ掛けられる苦言で、 これほど辛く、 途方に暮れ …
-
好きであることは自分への責任であり、義務である。
「好きなことをみつけて、それを一所懸命やれよ。 好きなことのない人生はつまんねー …
-
撤退は失敗ではない!〜ポジティブに「リセットボタン」を押せ。〜
「継続か?撤退か?」 ビジネスで大切なのは「はじめる時期」よりも「 …
-
「妄想」は所詮「妄想」です。
小学校1年の終わりに急性腎炎で、2ヶ月ほど入院し、 (今となっては理由は定かでは …
-
焦燥感や無力感が、 明日の自分をつくるエネルギー
もしも、人間のカラダに、 「歌がうまくなるスイッチ」というものがついているなら、 …
-
自分のリソースを「棚卸し」してみる
前か、後ろか、はたまた上か・・・ 先が見えなくて、身動きが取れないときは、 自分 …
-
「やるっ!」と決めた時から、旅ははじまっている。
「がまん」という言葉が嫌いです。 やりたいことこそ、やるべきことで、 やりたくな …
-
「結局、誰よりも渇望した人間が・・・」
「なんで歌の学校なんか行くの? 歌なんか、習うもんじゃないでしょ?」 大学4年の …
-
自分自身のフィードバックシステムを磨く
オープンレッスン12、全6日間の3日目が終了しました。 発声と歌の …
- PREV
- Keep on Dreaming!〜夢を叶える決意
- NEXT
- 結果が見えなくても、愚直に続ける勇気