人には人の、自分には自分の、戦い方がある
チャンスを求めて、日夜、必死にがんばっていると、折に触れ、
「この人に会ってみない?」とか、「あの人に紹介するよ」みたいな、
ありがたいお話をいただくようになります。
大手、中小、さまざまなレコード会社のディレクターさん、
プロダクションの社長さん、
放送局のお偉いさん、新進気鋭の作家さん…etc.etc.
そんな人たちの肩書きやお名前を聞くたびに、
なんともドキドキ、ワクワクして、
これで人生変わっちゃうんだわ、などと、
おめでたい空想で胸を膨らませながら、
おめかしして出かけては、
面と向かって、ひっどいこと言われたり、
とんでもなく軽く見られたり、
あからさまに興味なさそうにされたり…
そうやって、ちぎっては投げ、ちぎっては投げされても、
今度こそ、と信じては、また裏切られ。
どれだけ繰り返しても、
開けないときは、全然開けません。
白馬の王子さまなんか・・・なんだ、どこにもいないんじゃん。
そうして、また練習と制作とバイト、
そして、自己嫌悪の日常に戻っていく。
こんなことを繰り返してきて、つくづく、
人には人の、自分には自分の、戦い方があるんだと学びました。
世の中には、もちろん、
ディズニープリンセスよろしく、
一瞬で白馬の王子さまの心を奪って、
その馬の背にフワリと乗せられて、
素敵なお城に連れ去られ、
幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたしな人だって、
はい、はい、たくさんいるでしょう。
しかしね。
まずは、自分を見る。
そもそも、プリンセスキャラでもないし、
無条件に王子さまの言うことを聞いて馬に乗っかるタイプでもない。
お城に閉じ込められたら、さぞかし退屈で、
幸せの価値なんて、自分で決めたい!とばかり、
すぐに脱走を試みるに違いない・・・。
そんなキャラの人間のもとに、白馬の王子さまなんか、くるわけもないし、
よしんば来たって、なんにも起こらないに違いない。
他人のストーリーの主人公にはなれないんです。
他人が決めた「幸せのステレオタイプ」と自分を照らしあわせて、
一喜一憂したり、コンプレックスを抱いたりするなんて、
あー。だっさい。
意味がない。
自分はどんなストーリーを生きているのか。
どんなストーリーを生きたいのか。
そこをね、
頭の皮が痛くなるくらい考える。
思いつくことは片っ端からやってみる。
すると、少しずつ、自分のストーリーが軌道に乗って、
展開していく。
ちゃんと、自分のために準備されているサプライズに
どんどん出会えるようになる。
人生、そんな印象です。
あなたは、どんなストーリーを生きていますか?
*写真はあくまでも、「戦う女」のイメージです。戦争も、銃所持も、私は反対です!

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