レッスンは『教育テレビ』じゃなくて『ハリウッドムービー』
2015/12/20
レッスンは、単に知識や技術を教える場ではありません。
声や歌は、その人の人間性や生き方と切り離せないもの。
生徒やクライアントと共に分かち合う時間が、
発見や感動、興奮や教訓で満ちたものとなるように、
日々、工夫や努力を重ねています。
もちろん、受け手の側に立てば、レッスンを通じて、
自分自身がはっきりと見え、現実の厳しさに落ち込んだり、
夢までの道のりに、気が遠くなったりすることもあるでしょう。
しかし、レッスンはそこからがスタートなんです。
レッスンを通じて、どきどきやワクワクを与えたい。
スリルと勇気と感動。ユーモアや笑い。
もちろん、涙も、挫折感もあるかもしれないけど、
節目節目で「やった感」や、「Yes感」を感じて欲しい。
そして、ハリウッドムービーのように、
そう、『ショーシャンクの空に』や『フィールド・オブ・ドリームス』のように、
いつも希望と夢を与え続けられたら最高です。
ときに、教育番組的な知識伝達に偏ってしまったり、
上から目線で、夢を踏みにじるようなことを言ってしまったり、
自分が話したいことを一方的に話してしまったり・・・
そんな自分を日々、反省しながら、
一回一回のレッスンを大切に、
一所懸命やっていきたいな、と思う日曜の夜です。
関連記事
-
-
「人生変わりました」
「MISUMI先生のおかげで、人生変わりました」 先日、某会社の社長さんが、生ま …
-
-
「それは教えている自分が無能だからではないのか?」
人にものを教えていると、自分の発することばのすべてが、そのまま自分自身への問いと …
-
-
単なるボーカリストだった私が、ボイス&ボーカルトレーナーになった理由
はじめて人に歌というものを教えたのは、 まだ、ボーカリストとしてのキャリアもそこ …
-
-
表現者には、いつだって、責任がともなうもの
「ブログ読んでます!」 最近、出会う人にそう言っていただくことが、とても多くなり …
-
-
ちゃんと元取れっ!
けして質素なタイプというわけではありませんが、ことコスパに関しては誰より厳しいと …
-
-
生徒たちとの距離感。
「生徒たちとの距離感」は、人にものを教えるものにとって永遠のテーマとも言えるでし …
-
-
声が届かない3つの原因
先日、4年半ぶりに「話す」がテーマのワークショップ、 BizLabをスタートいた …
-
-
そんな情報、いりますか?
私が最も嫌いな人種に、 「いらんことをいうヤツ」というのがいます。 本人にはどう …
-
-
ヴォイストレーナーという仕事
自分にできないことは教えられない。 いろいろな考え方があるでしょうが、 私は、歌 …
-
-
「欲しい本が見つからなかったら、自分で書け」
「わからないこと、困ったことがあったら本屋に行け。 世の中には、自分と同じことで …
- PREV
- やる気が出ないときは、やっちゃダメ!
- NEXT
- 「もっとうまくなってから」と言う『完璧主義のぐず』

