うまくなる人の5つの条件
「うまくなりたかったら、やっぱヴォイトレしなくちゃダメですかね?」
「学校みたいなとこ通った方がいいんでしょうか?」
「いい先生につけば、その分上達は早いんですよね?」
本当によく、こんな質問をされるので、
今日は、謎の質問シリーズ。
結論から言うと、
ヴォイトレしなくても、
学校に行かなくても、
いい先生につかなくても、
ぶっちゃけうまくなる人はなります。
こんな、自分で自分の営業妨害してどうすんだ、みたいな、
身も蓋もないこと言うのもなんですが、
要は、やっぱり自分次第。
世の中にはただの一度も先生などというものに、
習ったことも、見てもらったこともなくても、
びっくりするくらい素晴らしいプレイをしたり、
歌を歌ったりする人がいくらでもいます。
逆に言えば、
ヴォイトレやろうが、
学校に行こうが、
どんなに著名な先生につこうが、
ダメな人はダメ。
お金使えばなんとかなるなら、
世の中の有名アーティストはみんな富豪の出身みたいなことになる。
でも、そうではない。
うまくなるか、ならないかは、そこじゃないんです。
1. 音楽をちゃんと聞けるか。
2. 歌の理想を描けるか。
3. 今の自分と理想の自分の距離が正確に測れるか。
4. ゴールにたどり着くために、今何をすべきか、的確に見つけられるか。
5. あきらめずに、ひたすら、続けられるか。
これに尽きます。
私はこれを、「自分で自分に教える力」と定義しています。
これさえあれば、
ヴォイトレも学校も先生もいりません。
独学でどんどん世に出て行くヴォーカリストたちは、
こんな力をもれなく備えている。
誰よりも素早く、詳細に音楽から情報を拾い出し、
自分自身が目指すゴールを明確に選び取り、
今現在の自分の立ち位置からそこにたどり着くための道筋が手に取るようにわかる。
そして、その道を、誰よりも速く駆け抜ける。
ちくしょーですね。
ばかやろーです。
がんばっても、がんばっても、
聞こえないものは、聞こえない。
わからないものは、わからない。
ヴォイトレも学校も先生も、
そんな、がんばる人の補助輪のような役割をするもの。
つまり、自分で自分に教える力を助けてくれるものであって、
車に乗っけてゴールに連れて行ってくれるわけでも、
できないことをできるようにするボタンを押してくれるわけでもないんです。
そんな期待をするなら、
学校なんか行かない方がいい。
というか、そんな期待をさせるような宣伝文句を並べる学校には、
絶対に行かない方がいい。
やるのは、自分です。
どのくらい手助けできるか、できないか。
どれだけスピードアップに貢献できるか。
そこが、先生の能力であり、学校の価値。
でも、やるのは、自分です。
その辺勘違いしないよう、
そして、勘違いさせられないよう。
「ここにくれば大丈夫」的な広告は、
ごめん、全部誇大広告です。
どんなにすごい先生についても、
どんなにすんばらしい学校に行っても、
自分がやらなきゃ、誰もうまくしてくれません。
もう、これだけは絶対信じてくれていい。
だから、ヴォイトレも学校も先生も、
やる気があるなら、です。
本気でやるなら、もちろん、
精度の高いヴォイトレを受けるべきだし、
評判のいい学校にいくのもいいし、
能力の高い先生につくのも、価値があるってもんです。
誰もなんにもしてくんないの。
自分がするの。
以上。
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