「この仕事、しなさい」って、お告げが来た話。
「日本のヴォイトレを変える」という大きな志を立て、
プライベートレッスンをスタートした時のこと。
どんなレッスンを、どんな人に向けて組み立てたらいいのか、
それはそれは、いっぱい考えました。
自分でなければ意味のないことは何だろう?
私が誰よりも得意で、
圧倒的なノウハウを持っているのは、
ヴォーカルのプロとして、スタジオで歌うこと。
そして、聴く人が熱くなるパフォーマンスをすること。
だったら、プロに特化したレッスンしかない。
そんな風に思い至ったのです。
そう決意した翌日のこと。
有名シンガーSちゃんのマネージャーさんから、いきなり、
「MISUMIさん、ヴォイトレってやってますか?」
という問合せが来ました。
シンクロニシティか。
引き寄せか。
これが運命というものか。
やがて、Sちゃんがお友だちのシンガーを連れてきて、
その子のマネージャーさんが、別の事務所のシンガーを連れて来て、
という具合に、アーティストたちの輪がどんどん広がりました。
なにかひとつがピタリとハマると、
もう何かを自分で起こす必要がなくなるんですね。
いろんなことが勝手に起きる。
思えば、スタジオのお仕事もそうでした。
500曲以上やってきましたが、ほぼ100%クチコミで、
自然に、お仕事がきてくれた感じです。
がんばっても、がんばっても、
苦しんで、もがいても、
ぜ〜んぜん、うまくいかないこともいっぱいあるのに。
いや、そういうことの方が圧倒的に多いのに。
「この仕事、しなさい」ってことなんだよな。
初めてメソッドを書いた時もそうです。
当時、どこにもなかった、
知りたいことが全部書いてある本を自分で書こうと決意し、
京都の学校へレッスンに通う新幹線の中で、
思いつくままノートを書き始めました。
(このノートが100ページになったら、出版社に営業してみよう。)
そしたら、そのノートが100ページ越えたある日、
いきなり、今は亡きギターリストの末原康志さんから電話があって、
「リットーがヴォイトレの本書く人探しているんだけど、どう?」
って言われたんですよね。
あの時は、ほんと、サブイボ、出ました。
どうやら神様に選ばれたらしい。
MTLは、そんな風に、不思議な感じではじまったのでした。
●初心者からプロフェッショナルまで、月刊誌のように手軽に楽しく歌がうまくなるサブスク“声出していこうっ!Monthly Video Program”、はじめました!
関連記事
-
やりたいか。やりたくないか。
高校時代、毎日何時間も練習してたギターがなかなかうまくならなくて、 手が小さいか …
-
譜面台を立てる時のチェックポイント〜本編〜
さて、お約束どおり、 今日は、自分のための記録の意味も込めて、 「譜面台を立てる …
-
譜面台を立てる時のチェックポイント〜プロローグ〜
こちらのブログで繰り返し語っているように、 「ヴォーカリストたるもの、 人前で歌 …
-
どんなときも「本気」が試される。(”MTLネクスト・エッセンシャルズ”ご感想)
“MTLネクスト・エッセンシャルズ”、終了いたしました。 …
-
スタートを切る
いつも「空想」に成り下がる 私の思考 私の思想 人に甘え 時代に溺れ 平凡な日々 …
-
開けゴマ!
「開けゴマ〜!」 言わずと知れた、 『アリババと40人の盗賊』のクライマックスシ …
-
「こんな曲やるくらいなら、あたし、バンド辞める」
カバー曲ばかりやっていた学生時代、 すでに社会人バンドでがんばっていた高校時代の …
-
「がんばるのが好き」なんてヤツが世の中にいるのか?
私に関するひどい誤解のひとつに、 「MISUMIはがんばるのが好きだから」という …
-
昨日はボイス&ボーカル・クリニックでした!
さまざまな理由から、日頃、レッスン予約をお受けできない一般の方のために、 少しで …
-
不満から目をそらさない。 絶対、そらさない。
大学を卒業して、今で言うフリーターをしながら、 音楽学校に通ったり、 ダンスレッ …