大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

ちゃんと元取れっ!

   

けして質素なタイプというわけではありませんが、ことコスパに関しては誰より厳しいと自負しています。

思い切って手に入れた服も、まめにクリーニングして、
体型変わらないようにがんばれば、軽く10年、いやさ15年は活躍してくれるし、
アクセサリーだって、文具だって、革製品だって、
手に触れるたびワクワクして、いい気分になれるものを持てば、一緒に年を取っていくような感覚でおつきあいできる。

ものの価値って、使い手が決めるんだよなと、しみじみ思うわけです。

「学び」につかうお金に関しては、さらに、シビアです。

せっせと講座に通って、ひと言も聞き漏らさないように真面目に勉強するのは、当たり前。
宿題には、誰よりも熱心に、徹底的に取り組む。
講座を通じて、お友だちもたくさんつくる。
さらに、講座のないときも、関連書籍を読みあさり、情報収集にいそしみ、予習復習に明け暮れる。

「よくがんばるね。」と言われるたびに、あぁ、私ってほんとケチなんだよな、と思ってきました。
支払ったお金は絶対に元を取るんだという気合が半端じゃない。
学びの価値を、支払うお金の価値を、最大化できるか否かは、自分のキャパシティが決めるのだと、心の底から信じています。

どんな講座も、どんなレッスンも、受け取るのは「情報」でしかありません。
単なる「情報」を「学び」に変えられるか否かは、受け手次第。

レッスンに足を運ぶだけ、講座を受けるだけでは、なにひとつ学んでいないのと同じです。

授業料は講師の時給に払うわけではありません。
情報が自分の中を通過するのに、まかせていたのでは、授業料は高いものにつくでしょう。

投げられる情報だけでなく、講師のことばの言外からも情報をキャッチする。
それらをすべて、吸収して、自分の一部とする。
それでやっと、学びの入り口。授業料、とんとんです。

学びを自分自身の行動に生かし、1段も2段もステップアップし、自分の未来を変える。
それでこそ、学びの価値は最大化するんです。

 

情報や経験に払うお金は、けして安くありません。
コミットしただけで満足しない。
情報や経験を受け取ったということだけで高揚して、学んだ気にならない。

そんな「心構え」を教えるのも、教育者の仕事なのでしょうか?
頼みますよ。ほんと。

■一流のトレーニングノウハウを、あなたも。第2期MTLトレーナーズメソッド、7月開講です。
■パワーアップしたメルマガ『声出していこうっ!』。ブログから、さらに1歩進んだお話をしています。ご登録いただいた方全員に、『朝から気持ちい声を出すためのモーニングルーティン10』をプレゼント。ご購読はこちらから。

 - 「イマイチ」脱却!練習法&学習法, ヴォイストレーナーという仕事

  関連記事

がんばり方は教えられません。

何年か前のこと。 レッスンにやってきた学生があきらかに練習した形跡がないので、 …

「慣れる」と「油断しない」の塩梅がムツカシイ。

今日、久しぶりにひとりで買い物に出かけました。 買い物に出たのは文具なのですが、 …

抜本的に、根本的に、ミュージシャンは、まず、そこ!

一定のレベル以上のミュージシャンになると、 そこから上の実力の差は、 一般の人の …

「ボイストレーナーなんかいらない人」になるための3つのポイント

昨日、『MTL ヴォイス&ヴォーカル オープンレッスン12』初日、 Unit1と …

「人生変わりました」

「MISUMI先生のおかげで、人生変わりました」 先日、某会社の社長さんが、生ま …

ボイストレーナーvs.ボーカルトレーナー

「ボイストレーナーと、ボーカルトレーナーって、何が違うんですか?」 今日は、時々 …

バンドとカラオケは全然違うっ!

カラオケ育ちの若者たちは、バンド内のコミュニケーションが実に苦手です。 &nbs …

英語の歌詞を完璧に覚えるオタッキーな方法

歌詞を覚えることの大切さについては、 もう、口が酸っぱくなるほど言い続けているの …

歌は、習っても、習わなくてもいいのだ。

歌だって、楽器だって、誰かに習う必要なんか、もちろんありません。 立派な学校に通 …

「興味を持ってもらう」 ただそれだけで、 人はどれほどのエネルギーを受け取れるのか。

自主ロックダウンも間もなく40日。 少し前から、インターネットの紹介サービスを利 …