ちゃんと元取れっ!
けして質素なタイプというわけではありませんが、ことコスパに関しては誰より厳しいと自負しています。
思い切って手に入れた服も、まめにクリーニングして、
体型変わらないようにがんばれば、軽く10年、いやさ15年は活躍してくれるし、
アクセサリーだって、文具だって、革製品だって、
手に触れるたびワクワクして、いい気分になれるものを持てば、一緒に年を取っていくような感覚でおつきあいできる。
ものの価値って、使い手が決めるんだよなと、しみじみ思うわけです。
「学び」につかうお金に関しては、さらに、シビアです。
せっせと講座に通って、ひと言も聞き漏らさないように真面目に勉強するのは、当たり前。
宿題には、誰よりも熱心に、徹底的に取り組む。
講座を通じて、お友だちもたくさんつくる。
さらに、講座のないときも、関連書籍を読みあさり、情報収集にいそしみ、予習復習に明け暮れる。
「よくがんばるね。」と言われるたびに、あぁ、私ってほんとケチなんだよな、と思ってきました。
支払ったお金は絶対に元を取るんだという気合が半端じゃない。
学びの価値を、支払うお金の価値を、最大化できるか否かは、自分のキャパシティが決めるのだと、心の底から信じています。
どんな講座も、どんなレッスンも、受け取るのは「情報」でしかありません。
単なる「情報」を「学び」に変えられるか否かは、受け手次第。
レッスンに足を運ぶだけ、講座を受けるだけでは、なにひとつ学んでいないのと同じです。
授業料は講師の時給に払うわけではありません。
情報が自分の中を通過するのに、まかせていたのでは、授業料は高いものにつくでしょう。
投げられる情報だけでなく、講師のことばの言外からも情報をキャッチする。
それらをすべて、吸収して、自分の一部とする。
それでやっと、学びの入り口。授業料、とんとんです。
学びを自分自身の行動に生かし、1段も2段もステップアップし、自分の未来を変える。
それでこそ、学びの価値は最大化するんです。
情報や経験に払うお金は、けして安くありません。
コミットしただけで満足しない。
情報や経験を受け取ったということだけで高揚して、学んだ気にならない。
そんな「心構え」を教えるのも、教育者の仕事なのでしょうか?
頼みますよ。ほんと。

■一流のトレーニングノウハウを、あなたも。第2期MTLトレーナーズメソッド、7月開講です。
■パワーアップしたメルマガ『声出していこうっ!』。ブログから、さらに1歩進んだお話をしています。ご登録いただいた方全員に、『朝から気持ちい声を出すためのモーニングルーティン10』をプレゼント。ご購読はこちらから。
関連記事
-
-
カラダをつくる~Singer’s Tips #23~
どんなに歌を練習しても、 肝心の楽器であるカラダがへなちょこでは、 いい音、いい …
-
-
やっぱ、最後はエネルギー。
歌の指導をしていく中で、 心がけているのが、 感覚的な説明に終始したり、 精神論 …
-
-
伸び悩んだらやるべき3つのこと
長い音楽人生。 「伸び悩む時期」は何度も訪れます。 技術の伸び悩み。 キャリアの …
-
-
ヴォイストレーナーという仕事
自分にできないことは教えられない。 いろいろな考え方があるでしょうが、 私は、歌 …
-
-
ルーティンワークで「微差」をつかまえる。
鰻屋を営んでいた母方の祖父は、 生前、お昼ごはんに、 毎日お店の鰻重を食べていた …
-
-
コーラス上達法①『まずは、歌う音を探す』
音楽を学ぶ人なら、 コーラスをしたり、ハーモニーをつけたり、合唱したりと、 誰か …
-
-
スーパーファルセット(すんごい高い声)出したい?
スーパーファルセット、 ホイッスルヴォイスなどと聞いて、ピンとくるでしょうか? …
-
-
その時間を「練習」と感じるか、感じないか。問題はそこです。
「毎日、何時間勉強してる?」 「なにやってるの?問題集?」 試験前になると、 成 …
-
-
「曲の可能性」をありったけ取り出す
大好きで、よく引用することばに、 世紀の名ピアニスト・ホロヴィッツの 「楽譜は紙 …
-
-
リズムの「点」に意識を向ける
リズムのある音楽には、必ず「点」がある。 これが、私の解釈です。 …
- PREV
- だから、「でかい声」を出したいわけじゃないのよ。
- NEXT
- 「存在感」を研ぎ澄ませ!
