「正しい演奏」と「いい演奏」とは、全然違うことなんだ
こどもの頃、「音大生」というものに、
本気で憧れていました。
少女漫画の読み過ぎというか、
エリートコンプレックスというか、
とにかく、
深窓のお嬢様
↓
おうちにグランドピアノ
↓
3才からおけいこ
↓
音楽の英才教育
↓
絶対音感
↓
音大生
↓
クラシックの演奏家
という、無限ループのような空想の世界があって、
それらすべての醸し出す、
なんとも言えない「名門感」みたいなものに、
やたら憧れたわけです。
(あぁ、ロックじゃない。。。)
この空想の元になっているのは、
こどもの頃見た、映画『愛情物語』や、
2台のグランドピアノを向かい合わせに演奏していた、
ラベック姉妹のライブのようす。
名家には必ず、グランドピアノがあって、
ときには、それが2台あって、
家族で演奏会を楽しんでいる。。。
名家の令嬢は、みな、音楽の英才教育を受ける。
3才から英才教育を受けたこどもたちは、
みな、クラシックの演奏家になる・・・。
一体全体どこでこんなことを思い込んだのか。
今となっては笑い話にしかなりませんが、
当時の私は、そんなことを本気で信じて、
「あー、どうしてあたしは・・・」と、
得意の下向きスパイラルにはまっていったものです。
さて、本日の本題。
3才から18才までピアノを習って、
音楽大学や音楽学校に入学し、
毎日のようにピアノを弾いていれば、
誰だって、それなりの腕前になります。
ピアノだけではありません。
こどもの頃から、
普通のこどもたちが外で遊んだり、
ゲームをしたり、勉強をしたりしている時間、
ずっと楽器を触っていたり、
歌を歌っていたりすれば、
うまくなるのは当たり前です。
(そんな環境にいながら、
一向に上達しないという子も、実はたくさんいますが、
それはまた別の問題です。)
譜面が読める。
正確に弾ける。歌える。
ピッチもリズムも狂わない。
ミスもしない。
ダイナミクスもそこそこつけられる。
あぁ、それなのに。
音楽わかってないなぁ・・・という人、
一体どれだけいることでしょう。
なんで、そのメロディを、そう弾くんだろう?
どうして、そこで、そういう音を出すんだろう?
なんだって、そんなに、おもしろくも何ともないんだろう?
へたな子や、練習をしない子に指導をするのは簡単です。
ダメなところを指摘して、
練習のためのアドバイスをすればよろしい。
しかし、正しい演奏をしながら、
「なんでそうなっちゃうのかなーー??」という子に、
指導することばは、簡単にはみつかりません。
反対に、へたくそで、不真面目なんだけど、
「なんか、いい」という子もいます。
たいして練習しているわけじゃなさそうなのに、
ぐっとくる演奏をする、歌を歌う、という子がいます。
「それがセンスってもんなんだよね。」
「ま、センスは教えられるもんじゃないから」
そう言い放ってしまったら、それでおしまい。
一所懸命練習しているのに、
「センスないな」と言われ、
絶望感に苛まれている子こそ、
本気でアドバイスを必要としているのです。
では、どうしたらいいか・・・。
明日は、そんな子たちへのアドバイスをシェアします!
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