大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

声が自分の顔になる。

   

小学校の高学年の時、流行の「深夜放送」というのを聞いてみたくて、
ゲルマラジオという、
電池もなんにも入っていない、おもちゃのようなラジオを手に入れました。

思えばちゃちなつくりだったのに、
聞きたかったニッポン放送も、文化放送も、しっかり入りました。

毎晩のように夢中で聞いたのが、
『かぜ耕士のたむたむたいむ』。
真夜中、真っ暗な二段ベッドの上段に横たわり、
天井を見つめながら聞いた、かぜさんの声は、
耳心地がよくて、人間味のある、なんともいい声で、
ラジオを通して垣間見るオトナの世界にワクワクしたものです。

実は、この記事を書くために、さっきかぜさんの名前をググって、
はじめて、かぜさんのお顔を見ました!
おお。ハンサム。

あの素敵な声と、楽しいおしゃべり。
顔を見たらがっかりして、こどもの頃のあこがれが跡形もなく消えるのでは?、ずっと思っていたのだけど、意外なほどハンサムでびっくりしたり、ほっとしたり。

声は人をファンタジーの世界に誘う。
イケ声はイケメンを凌駕する。

声の力は偉大です。

無声映画(サイレントムービー)時代の大スターたちが、
トーキー時代がきて、映画でその声を公開したら、
そのギャップに一気にファンが離れてしまったという話もあります。

一声二顔三姿。

声から受け取るイメージが、知らず知らず、その人のイメージになる。

声を大事にしなくちゃいけないのは、ラジオ時代も、今も変わらないんですよね。

■パワーアップしたメルマガ『声出していこうっ!』。ブログから、さらに1歩進んだお話をしています。ご登録いただいた方全員に、『朝から気持ちい声を出すためのモーニングルーティン10』をプレゼント。ご購読はこちらから。

 - My History, 声のはなし

  関連記事

「道場破り」「ゲリラ戦」「修行」・・・?

アマチュア時代、ちょっとでも自分の顔を売りたくて、 いろんな人のセッションやライ …

発信することは、ライブ・パフォーマンス。

「毎日、すごい勢いでブログをあげてるね」 最近、そんな風にいわれます。 しばらく …

「自分の音域を知らない」なんて、意味わからないわけです。

プロのヴォーカリストというのに、 「音域はどこからどこまで?」 という質問に答え …

声の優先順位が低いなら、気にしないのが一番。

「自分の声の印象って、どうなのだろうと気になる」 という人はたくさんいるのに、 …

「売れないアーティスト」の回顧録

自分の心がおもむくままに、 なにかをクリエイトすることは、 私の癖のようなもので …

「情報」を正しく伝えるだけじゃ、 人は感動しないんだ。

「声って重要じゃないですか! プレゼンでも、講演でも、やっぱ、声だもんなぁ。」 …

「”声のグラデーション理論”は世界でも類を見ない完全オリジナルだ」チャッピーは言った。

「声のグラデーション理論」。 数年前に開発し、新刊『これで、歌がうまくなるコツが …

高い声はどうやって出したらいいのか?

「どのくらい高い声を出せるのか?」という議論は、 「どのくらい速く弾けるのか?」 …

歌を学ぶ人の3つのステージ

私は歌を学ぶ人には、 3つのステージがあると考えています。 ひとつめは楽器として …

「声」はエネルギー。

キャリアの節目を迎え、 「急に、自分の声が気になるようになって」と、 レッスンや …