大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「完コピって、どんな曲したんすか?」

      2024/05/14

先日、語りはじめたら止まらなくなった、完コピのお話の2回目。

最近、昔、完コピしてた曲を引っ張り出してLogic 回しながら歌ってみる、っていうのがマイブームです。
で、録音してから、自分のヴォーカルをオンリーで聞くわけです。
あれ〜?歌えなくなってるやん!っていうのもあるけど、がはは、おんなじやん、っていうのもあったりして、やたら楽しい。
チャカなんか歌ってると、途中で、チャカの声と私の声が完全にひとつに聞こえるとことかあって、どんだけオタク?と、また苦笑してしまいます。

「完コピって、どんな曲したんすか?」っていう質問をよく受けます。

「ロック歌手です」と明言するようになって久しいですが、完コピしたシンガーは圧倒的にブラックミュージック系のシンガーが多く…

ダイアナ・ロス、チャカ・カーン、アニタ・ベイカー、アレサ・フランクリン、ティナ・ターナー、ホイットニー・ヒューストン、パティ・ラベル、パティ・オースチン、ポインター・シスターズ、ミリー・ジャクソン、ディオンヌ・ワーウィック、グラディス・ナイト、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、ランディ・クロフォード…

ブラック系以外にも、アニー・レノックス、キャロル・キング、バーブラ・ストライザンド、ベット・ミドラー、カーリー・サイモン、ハート、シンディ・ローパー…もちろん、ジャニスもやりました。

男性ロックアーティストも、ツェッペリン、ジェフ・ベック・グループ、ビートルズ、ボブ・ディラン、ポリス、クリーム、Yes、ドナルド・フェイゲン、シンプリー・レッド、ピーター・ガブリエルなどなど、数え切れないくらいコピーはしたけれど、そしてライブとかでも歌ってはいるけれど、どちらかというと、「ゆるコピ」の範疇かなと。

あの時代に完コピした曲って、フレージングや音色のみならず、歌詞もほとんど、まんま覚えてる。
この蓄積は、歌う時も、歌詞を書くときも、そして、もちろん教える時も、私にとって、圧倒的な力になってくれます。

オタクでよかった。

 - Life, My History, 完コピ

  関連記事

「そうか、映像にもグルーヴがあるんだ。」

広告代理店の映像&音楽プロデューサーの下で、 音楽選曲のお仕事をさせてもらってい …

「うまくいかないとき」のことを一生覚えていよう

ときどき、うまく行かなかったときのことを数え上げてみたりします。   …

「やりたい」と「できる」と「やる」

「音大目指すなんて、今からじゃ無理よ」 中学2年の時に、 とある音楽教室の先生に …

Pay it forward〜恩送り〜

今まで生きて来て、お世話になったなぁと思える人は、 何人ぐらいいるでしょう? そ …

自分らしく歌う。 自分であるために歌う。 ありのままの自分で歌う。

「ちゃんと勉強した人が綺麗な声できちんと歌う」っていう、 従来の音楽的価値観をぶ …

リスペクトくださいっ!

私の通った女子校には、なんとも不思議な風習がありました。 学校のある駅を降りた瞬 …

理解できない相手がクソなのか、させられない自分がダメなのか。

誰にも歌を認めてもらえず、 今日辞めようか、 明日ちゃんとした就職先を探そうかと …

夏の価値を高める「8月いっぴっ!」の習慣

こどもの頃から、 月初めの日記には、 今月やったるで!なことを書き並べ、 最後に …

「歌うのが嫌い」という人の本当のわけ

「音楽に興味がない」「興味が持てない」という人は、ときどきいますが、 「音楽が嫌 …

「私のカラダはギターには向いていないんだ・・・」

高校時代、ギターリストを目差していた頃のお話。 クラプトンに憧れて、黒いストラト …