「出会い」を求めるなら、手間暇お金を惜しまない!
「僕、どんなの聴いたらいいんでしょう?」
学生から、時々、こんな謎の質問を受けます。
こんなに音楽があふれている時代に、
自分自身が聴くべき音楽がみつからない。
あふれているからこそ、
何を基準に自分の聴くべき音楽を選んだらいいかが、
わからなくなっているのかもしれません。
聴くべきは「ドキドキするもの」。
それがいつもの私の答えですが、彼らが本当に知りたいのは、
「では、そのドキドキするものと、どうやったら出会えるのか?」
これって、「彼女ってどうやったら見つかりますかね?」
という質問と限りなく似ている気がします。
ガールフレンド、ボーイフレンドが欲しいなら、
まずは、異性がたくさんいる場所に出かけるように、
夢中になれる音楽と出会いたいなら、
できるだけたくさんの音楽に触れること。
ただし、
出会い系サイトなどでのバーチャルな出会いが、
今ひとつリアルなお付き合いに結びつきにくいように、
音楽も、インターネットの世界でお手軽に手に入れるものよりも、
実際にCDショップやライブ、コンサートなどに足を運んだり、
頻繁にラジオやMTVなどを視聴してみたり、
仲間と情報交換したりする方が、リアルな出会いの確率が高いようです。
「一手間かける」ことで、アンテナが立つのかもしれません。
さて、たくさんの異性が集まる場所に出かけて、次にすることは、
それらしい子がいないか、見回して、好みの相手を探すこと。
「なんかいいな」という第一印象に従って行動すると、
その子と直接付き合うかどうかは別として、何か、次のご縁に繋がったりするもの。
音楽で言えば、「ジャケ買い」。
もしくは、「ワンフレーズ買い」(造語です)。
ジャケットを見て、なんだかドキドキワクワクするCDは、
内容も自分にしっくりくる確率が高い。
バンドのルックスにドキドキするなら、
確実にそのバンドの音楽は聴くべきですし、
うわぁ〜、かっこいい!という1フレーズがあるなら、
何はなくともその曲を手に入れることです。
直感的なドキドキ、ワクワクに従うことは、どんなときも、絶対大切なことです。
そして、そして、
好きな子ができたら、手間暇お金を惜しまずに、
デートに誘って、せっせと電話やメールをし、
相手のことをもっともっと知ろうとするように、
音源はお金を出して買う、
コンサートに行ってみる、
情報を仕入れたり、次々とそのアーティストの別のアルバムを聴いてみる。
人は手間暇をかけるほどに愛着が湧くもの。
結局は実らぬ恋だとしても、
期待するほど、その音楽に夢中になれなかったとしても、
そこに「無駄」はありません。
失恋から学べるレッスンは、
成就する恋から学ぶレッスンより多いものですし、
付き合うに至らなかった異性との駆け引きが、
次の出会いへの大きなきっかけになることもしばしばです。
今日のまとめとしては・・・
Do something!
何事も、行動あるのみです。
関連記事
-
-
ヴォーカリストのための「練習の3つのコツ」
プライベートレッスンでも、MTL12でも、そして音大でも、 クライアントやアーテ …
-
-
リズムが悪いのは「背骨が硬い」から?
音楽学校などでバンド・アンサンブルの指導をしていると、 一所懸命演奏する若者たち …
-
-
「歌の練習、どこでしているの?」
昨日のこと、 レッスン中にいきなり「ドドドドドドッ!」という大きな音がしだして、 …
-
-
ちゃんと鳴らす!
ヴォーカルのテクニックのひとつに、 「息混じりに歌う」というのがあります。 基本 …
-
-
「切り替え」と「集中」で精度を上げる!
インプットとアウトプットを、 高い精度で両方一度にこなせるという人は 一体どのく …
-
-
時間がかかることを怖れない
本気でうまくなりたいなら、「この1曲」と決め、歌いこなせるようになるまで、とにも …
-
-
「能書きが多いヤツ」は上達しない。
「歌って何才までうまくなるんですか?」 実によくされる質問ですが、 こればかりは …
-
-
リズムをカラダで感じるための初歩練習~Singer’s Tips#28~
音楽にあわせて足踏みをする。 手を叩く。 小さなこどもが音楽教室に入って、 一番 …
-
-
ちゃんと「聴く」!
さて、音源を買ったら、次にすることは当然「聴く」。 この「聴く」が …
-
-
意味もわからないまま歌わないっ!
歌詞の意味をわからずに歌うということは、 意味のわからないことばを声高に叫んでい …
- PREV
- アドリブは「テキトーに演る」ということとは全然違う。
- NEXT
- 「観客総立ち」を演出するプロの仕掛け

