「ちょっと歌ってみる?」・・・売られたケンカは必ず買うのだ。
「はじめまして!私、Y子と言います!うた、歌ってます!
どうぞよろしくお願いします!」
よほどのルックスの持ち主か、誰かの紹介でもない限り、
こんな風にいきなり言われて、
「じゃ、1曲歌ってみる?」
などという展開になることは、まずもって、絶対ありません。
「歌をやっている」なんて子は腐るほどいて、
ミュージシャンたちも、制作サイドの人たちも、
いちいち、興味を示す理由がない。
CDをいきなり渡されたって、聞く理由もありません。
辛抱強く、時間をかけて、そのコミュニティに溶け込んで、
誰かとなかよくなって、
「ちょっと歌ってみる?」と、声がかかるタイミングを待つしかないのです。
しかし、そうやって、声がかかるのを、ただ指をくわえて待っていてはいけません。
「ちょっと歌ってみる?」は、ある日、突然、
予想もつかないタイミングでやってくる。
そんなときに、なんの準備もなければ、
ただ、どぎまぎと、途方に暮れたり、
「自分なんか・・・」とかっこ悪く謙遜をしたり、
「何を歌ったらいいでしょう?」などと、人に助けを求めたり・・・
結局、一瞬のタイミングを逸してしまうかもしれません。
もしくは、
いきなりステージに昇ったはいいけれど、
楽器も弾けない、
バンドの人の知っている曲は1曲も歌えない、
だからといって、自分の知っている曲はバンドの人は1曲も知らない・・・
などという、穴があったら入りたい状況にならないとも限らない。
これでは、せっかく巡ってきた自分をアピールするチャンスも、
ただのピンチになってしまいます。
いつも最善を期待して準備することは、どんな時代も変わらない鉄則です。
人が集まる場所、自分を認めて欲しい人が集まる場所に行くときは、
必ず、自分をアピール出来る「飛び道具」を携えて出かけるのです。
○ギター1本、ピアノ1台あればできる、「弾き語り曲」
○楽器などなんにもなくても、充分自分の歌をアピールできる、
珠玉のアカペラ曲
○どんな人でも演奏できる、容易にリズムや進行を説明できる、
ブルース進行や、1コード、2コードのシンプルな曲
○ビートルズやカーペンターズ、ジャズスタンダードなど、
誰でも知っている、一度は演奏したことのある、名曲・・・etc.etc.
曲の準備さえできていれば、もたもたすることは、もうありません。
あとは、ステージに昇って、
他の人とはひと味違うパフォーマンスで、
自分の魅力を最大限伝えられるよう、
また、聞いている人たちをどきりとさせ、
思いきり楽しませるよう、
歌うのみです。
そんな曲を1曲。徹底的に準備しておく。
「準備ができている人間」は、顔を見るとわかるものです。
そんな人ほど、チャンスは巡ってくるものですよ。
関連記事
-
-
ことばに体温を宿す
「じゃ、とりあえずバランスチェック兼ねて、一度つるっととお願いします。 単独は1 …
-
-
自分自身を「スポットライトのど真ん中」に連れて行く。
スポットライトって、すごいなぁと、 ヴォイトレに来るアーティストたちの、 コンサ …
-
-
『想い』が数字をつくるのだ。
「みなさんはどんな規模のビジネスを立ち上げたいんですか? ビジネスモデルをちゃん …
-
-
「売れ線狙い」は劣化コピーを生む。
「これ、今、売れてるから、この路線で行こう!」 そんな風に言うおじさまたちが、一 …
-
-
この子、「化ける」かもしれません。
歌が本格的にお仕事になる前、 CMや映画などの音楽プロデューサーのアシスタントを …
-
-
一生ヴォイストレーナーのいらない人になる。
「歌なんか、人にならうもんじゃないだろう。」 そんなことばをどれだけ言われてきた …
-
-
「好きなことを仕事にする」
起業を志して一念発起、 いわゆる起業セミナーというところに通い始めて、 最も衝撃 …
-
-
スタートを切る
いつも「空想」に成り下がる 私の思考 私の思想 人に甘え 時代に溺れ 平凡な日々 …
-
-
ウサギとカメはどっちがすごい?
私の生涯の夢のひとつに、 「徒競走で旗の下に座りたい」というのがあります。 笑え …
-
-
完成しない作品は、「作品」ではない
ずいぶん昔。 ユーミンがとあるラジオ番組で、 「美大で日本画を専攻していた」とい …
- PREV
- 91センチの挫折
- NEXT
- ロック?メタル?ハードロック? (1)

