大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

やりたいことは、「今」はじめる。 10年続ける。

   

無条件に何かを「楽しい」と感じられるようになるまで、
人は何かしらの学習を積み重ねなくてはいけません。

 

 

どんなに書くことが好きな人も、
ペンを持ち、読み書きができるようになり、
自分の感じたことを文字にできるようになるまで、
人生のかなり最初から、最低でも10年、
おそらくは15年近くの年月を要するはずです。

 

ことばも同じです。

なんでも、感じるままにことばが口から出てきて、
自分や相手の心のひだを共有できるようになるまで、
やはり最低でも10年くらいの年月は必要で。

 

年齢と共に学習のスピードがはやくなるものと、
反対に遅くなるものがあるでしょうが、

この「最低でも10年」というのが、
あることを「楽しい」と感じられるまでの、
ひとつのラインではないでしょうか?

 

ところがね。人間は年を取ると共に、気が短くなる。

1年1年が短く、はやく過ぎていくように感じられる。

そのくせ、日々の生活に追われて、
ひとつのことに集中できる時間が短くなる。

 

だから、この「10年」が、がんばれないんです。

 

それで、「楽しい」領域に入る前の、
「思うようにいかない」「向いてないのかも・・・」という時期に、
ことごとくいろんなことに挫折して、やめてしまう。

 

もったいないですよね。

それなりに時間やお金をつかって、
労力もつかって、
せっかくあこがれの「なにか」をはじめたというのに、

その10年が我慢できないばかりに、

「楽しい」というご褒美をもらえないまま、
フラストレーションと、自己嫌悪だけを抱えて、やめてしまうなんて。

 

10年は果てしない年月のようで、実はあっという間です。

 

「10年かかるよ」と言われたら、

はじめるまでは、「なんて果てしない年月なんだろう」と感じるでしょう。

 

2年、3年とがんばって取り組んでいる最中は、
「あぁ、もう無理」「苦しい」「長い」と、
思うこともあるかもしれません。

 

しかし、結局、はじめられないまま10年経ったとき、

みな、口をそろえて言うことは、
「なんで、あの時、はじめなかったんだろう。」です。

 

そして、途中であきらめた人たちは、10年経って、
「あぁ、続けていれば、今頃は・・・」と言うのです。

 

長年生きているので、
ここはもう100%、自信を持っていいますが、

 

10年なんて、あっという間です!

 

時間が後ろに進まない以上、
はじめるなら、「今」というのは、一生変わりません。

過ぎてしまえば、「あっという間」の年月を、
遠い目で眺めている暇があったら、とっととはじめるんです。

 

そして、

どんなに苦しくたって、たったの10年

 

そこを過ぎれば、一生楽しいのに、
その10年が我慢できないばっかりに、
一生、「あれをやってみたかったんだけど・・・」で、
あっという間に10年を棒に振ってしまう。

 

やりたいことは、「今」はじめる。
10年続ける。

それだけです。

 

52773415_s

 

 - Life

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

「ミュージシャン同士のカップルってどうなんですか?」

ミュージシャン同士に限らず、同業者同士のカップルは、 なかなかうまく行かないもの …

社会人 x 音楽人 /自分バランスを最適化する

2015年にアップした『音楽を「職業」にしないという選択』という記事。 すでに、 …

自信がある人のように振る舞う

世の中には、同じような実力があって、同じような地位にいるのに、 なぜか「自信満々 …

「誉めて!かまって!」症候群

誰かにかまわれたい、 誉められたい、 認められたいという欲求は、 人間である以上 …

「ありのまま」ということばを免罪符にしない。

作品でも、パフォーマンスでも、 作り込むより、パッションが大事とか、 ありのまま …

ミュージシャンに、定石も王道もない!

「MISUMIさんは、何才から歌っているんですか?」 「やっぱり楽譜が読めないと …

「一緒にバンドやってくれませんか?」

「自分、なんでバンドやらんの? ワシ、自分の歌、ごっつええ、思うで」 人生を変え …

ロックもデートも飲み会も、ぜんぶ投資なんだ!

起業の勉強をはじめたばかりで、 あまりのアウェイさに、 毎日、本気で吐きそうなく …

no image
書くことについて、思いきり語ってしまった。

昨年秋から「ことばの断捨離」と位置づけて、 ブログを綴っているわけですが、 書く …

旅に出よう!〜自分自身を見つめ直すチャンス〜

海外に出かけると、日本人が日本人と目を合わせないようにしていることに気づいて、 …