「強制OFF日」=ジャミーデーをつくる
命の次に大好きな音楽が仕事になった20代の頃は、
24時間音楽のことが頭から離れない、ワーカーホリックな女でした。
作詞の仕事、レコーディング仕事、サポートのリハ、ライブ、ツアー、
ダイエットとエクササイズ、
そして、移動中も、寝る前も、常に自分の作品を模索している。
そんないっぱいいっぱいな自分を楽しんでいました。
しかし、アドレナリンが暴走すると、カラダが壊れます。
耳にノイズが聞こえるようになった時期も、
声帯に結節ができかけた時期も、
頭がはげそうになった時期も、
全身が過労でむくんだ時期も、
自律神経がおかしくなって、
気温が20度を越えてるのに寒くてヒーターにカラダをくつけていた時期もあります。
太ったり、痩せたり、眠れなくなったりもしました。
精神的に追い詰められて、手が震えて、眉毛が描けなくて、
反対の手で、もう片方の手を押さえて必死にお化粧をしていたこともあります。
いやぁ〜。ダメダメです。
いつの頃からか、強制OFF日を設定することにしました。
名付けて「ジャミーデー」。
アメリカの幼児ことばでパジャマのことをジャミーというのですが、
「パジャマを脱がない日」をつくったのです。
すると、朝起きると、すぐさまパジャマを脱いで、体重計に乗って、
部屋着を着て、仕事!
という「いつものパターン」のスケジュールスイッチが、入らなくなります。
ジャミーデーのテーマは「堕落すること」。
普段、買わないようにしているような、
大好きだけど、カラダに悪いものとか、太るものとかを好きなだけ食べる。
(少し前まで、大のお気に入りの「堕落スイーツ」は、
ピーナッツチョコとカールのチーズ味、もしくはナチョスでした(^^)
お化粧なんかもちろんしない。
PCは開かない。
メールは返さない。
なんなら電話だって出ない。
時に、宅配便とか、居留守さえ使う(ごめんなさい)。
ぐで〜っと横になって、
映画を見る。
本を読む。
お菓子を食べる。
なんかちょっとウトウトする。
この繰り返しです。
時々、体力があるときは、ワンコのお散歩に一緒に出かけて、
1時間〜2時間、ゆったりおしゃべりしながら近所を歩き回ることもありますが、
基本はぐで〜。。。これです。
とにかく努めて、徹底して、「スイッチをオンにしない」のです。
仕事が詰まっているときほど、一触即発。
一瞬でスイッチがONになったら、
気がつけば何時間もPCに向かってしまうのはわかっています。
しかし、脳は適度な休息と、ゆるやかなインプットや、
情報整理をするための「すき間」を求めています。
この「ジャミーデー」が、私のONの時の、
強力な集中力と、行動力、そしてパッションを支えていると言えます。
いかがでしょう?
強制OFF日、ちょっとつくってみませんか?
集中力と作業効率、格段にアップしますよ〜。
こんな記事もご参考までに↓
学習や休養のためのスケジュールを優先的にブロックする
関連記事
-
本質で語れ!
ヴォーカリスト、作詞家、歌の先生とキャリアを重ねて、 なかなかの「いいお年」にな …
-
「レトリバー2頭分」?
「レトリバー2頭分、離れてお並びください。」 先日、小旅行の際に立ち寄った、 ペ …
-
「謙遜しない」という生き方
「私はただのシロウトなので」 「下手のよこずきで」 音楽やっているんですか?と聞 …
-
「らしくない」を排除すれば、「らしい」が見つかる
情報がどんどん入って来るこの時代に、 自分のアイデンティティ、つまり個性を見出す …
-
ビジョンとチームワークが作品力になる。
お城や寺院、教会などのような歴史的建築物や、 アイディアとエンタテインメントが詰 …
-
膨大な情報が流れこんでくる日の過ごし方
さまざまな情報が一度に流れこんでくる不思議な日というのが、時折訪れます。 今日は …
-
テクノロジーから逃げない
機械音痴だというつもりはありませんが、 性格的に緻密なことが無理なようで、 &n …
-
集客ってどうします?
SNSどころかインターネットもなかった時代、 バンドの集客って、一体全体、 みん …
-
逃した「チャンス」は本物の「チャンス」なんかじゃない。
「チャンスが来たのに、生かせなかった」と感じたことはありますか? …
-
「美しき手順」を持つものに、運命の女神は微笑むのだ。
「はじめて日本に行って、 お店でちょっとしたおみやげを買ったとき、 本当にびっく …
- PREV
- 「そんなことやってても売れないよ」
- NEXT
- 「ライブ直前って、何します?」