大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「強制OFF日」=ジャミーデーをつくる

   

命の次に大好きな音楽が仕事になった20代の頃は、
24時間音楽のことが頭から離れない、ワーカーホリックな女でした。
 

作詞の仕事、レコーディング仕事、サポートのリハ、ライブ、ツアー、
ダイエットとエクササイズ、
そして、移動中も、寝る前も、常に自分の作品を模索している。
 
そんないっぱいいっぱいな自分を楽しんでいました。
 
しかし、アドレナリンが暴走すると、カラダが壊れます。
 

耳にノイズが聞こえるようになった時期も、
声帯に結節ができかけた時期も、
頭がはげそうになった時期も、
全身が過労でむくんだ時期も、
自律神経がおかしくなって、
気温が20度を越えてるのに寒くてヒーターにカラダをくつけていた時期もあります。
 
太ったり、痩せたり、眠れなくなったりもしました。
 
精神的に追い詰められて、手が震えて、眉毛が描けなくて、
反対の手で、もう片方の手を押さえて必死にお化粧をしていたこともあります。
 
いやぁ〜。ダメダメです。

 
いつの頃からか、強制OFF日を設定することにしました。
 
名付けて「ジャミーデー」。
 
アメリカの幼児ことばでパジャマのことをジャミーというのですが、
「パジャマを脱がない日」をつくったのです。
 
すると、朝起きると、すぐさまパジャマを脱いで、体重計に乗って、
部屋着を着て、仕事!
 
という「いつものパターン」のスケジュールスイッチが、入らなくなります。

 

ジャミーデーのテーマは「堕落すること」。
 
普段、買わないようにしているような、
大好きだけど、カラダに悪いものとか、太るものとかを好きなだけ食べる。
 
(少し前まで、大のお気に入りの「堕落スイーツ」は、
ピーナッツチョコとカールのチーズ味、もしくはナチョスでした(^^)
 
お化粧なんかもちろんしない。
 

PCは開かない。
メールは返さない。
なんなら電話だって出ない。
時に、宅配便とか、居留守さえ使う(ごめんなさい)。
 

ぐで〜っと横になって、
映画を見る。
本を読む。
お菓子を食べる。
なんかちょっとウトウトする。
 
この繰り返しです。
 

時々、体力があるときは、ワンコのお散歩に一緒に出かけて、
1時間〜2時間、ゆったりおしゃべりしながら近所を歩き回ることもありますが、
 

基本はぐで〜。。。これです。

 

とにかく努めて、徹底して、「スイッチをオンにしない」のです。

 

 

仕事が詰まっているときほど、一触即発。
一瞬でスイッチがONになったら、
気がつけば何時間もPCに向かってしまうのはわかっています。

 

しかし、脳は適度な休息と、ゆるやかなインプットや、
情報整理をするための「すき間」を求めています。

 

この「ジャミーデー」が、私のONの時の、
強力な集中力と、行動力、そしてパッションを支えていると言えます。
 

いかがでしょう?

強制OFF日、ちょっとつくってみませんか?
集中力と作業効率、格段にアップしますよ〜。

 
こんな記事もご参考までに↓
学習や休養のためのスケジュールを優先的にブロックする 

a woman raids the refrigerator late at night

 

 - Life, My History

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  関連記事

バイブレーション

人は同調し合うもの。 長いこと一緒にいると、しぐさや話し方、果ては声まで似てくる …

スルーすべき偽装アドバイスの特長。

なんか言いたい人ってのは、いつの世の中にもいるものです。 言われる方も人間なんで …

音楽だけじゃ不安だから、やっぱ就職しちゃおっかなぁ〜?

「音楽を仕事にしたいけど、食べて行かれるのかどうか不安。」 「将来のことを考えれ …

「やらない」技術!

先々週の日曜日から、半月足らず。 あまりにもめまぐるしくて、思ったように動画編集 …

「ツボ」をはずした練習は、単なる自己満足であり、時間の無駄。

実は私、とっても足が遅いのです。   いきなり、しかもB面で何を言い出 …

群れない

まわりにいる人を見ると、その人のことが分かると言います。 同じような空気感の、 …

撤退は失敗ではない!〜ポジティブに「リセットボタン」を押せ。〜

「継続か?撤退か?」   ビジネスで大切なのは「はじめる時期」よりも「 …

幸せと。寂しさと。そして嫉妬もちょびっと。

自分の仕事の評価を何で計るか? 稼いでいる金額? メディアで取り上げられた数? …

バンドマンって、大変なんだ。

はじめて「フライヤー」ということばを聞いたのは、ニューヨークで初ライブをやったと …

「らしさ」の延長にしか、成功はない

歌の道でプロを目指そうと心に決めたのは、たぶん、20才くらいの時。 ピアノもダメ …