「 自己評価 x 体感努力量 」vs.「他人の評価 x 仕事の成果」
学生時代、こんな人は回りにいませんでしたか?
試験の朝、
「俺、めっちゃ勉強したんだよ〜」と宣言して、
しっかり100点取る有言実行の人。
宣言しちゃうくせに、びっくりするほど点数の悪い、残念な人。
「な〜んにもやってないのよ〜」と言いながら、
こっそり100点取る、むっつりな人。
ホントにできない正直者。
こうした違いは、「体感努力量」の個人差によって起きます。
つまり、「めっちゃ勉強した」の「めっちゃ」も、
「な〜んにも勉強してない」の「な〜んにも」も、
結局自分の主観。感覚が基準ですから。
「めっちゃ勉強した」のに、点数が取れなかったら、
「山が外れた」などと思わずに、素直に、
勉強が足りなかった、と思うべきですし、
反対に、たいして勉強していないのに、
満点取れるようなら、
自分がいる場所のレベルが合っていないことを疑う方がいいわけです。
さて、おとなになってからも、似たような場面はあります。
「準備万端です」と挑んだプレゼン現場で、
ことばが出てこなくて、絶句してしまう人。
「たいして準備できてないんだ」と言いながら、
誰よりも完璧で、感動的なプレゼンをやってのける人。
悪びれず、実績や自慢話を吹聴して、
周囲をどん引きさせる人。
いつも「忙しい、忙しい」と売れっ子風なのに、
実は、頭の中がとっ散らかっているだけの人。
プライベートや趣味の時間を優雅に楽しみながらも、
バリバリと結果を出している人。。。
なにが悪いとか、直さなくてはいけないとか言うことではありません。
これは、自分の傾向であるということを知ることです。
「勉強がんばった!」や、
「忙しい、忙しい」ということで、自己評価があがって、
やがて成果を 出せるようになるひともいます。
何にも言わずに結果を出すことは、
時に協力者を遠ざけることがあるかもしれません。
優雅に遊びながらも、結果を出せるなら、
その秘密を周囲にシェアすれば、
もっともっと、自分の評判もプロジェクト全体の評判もあがるかもしれません。
自己評価ほどには周囲に評価してもらえないなら、
自分自身の「基準」に、問題意識を持つ必要もあるかもしれない。
自己評価と他人の評価、
体感努力量と仕事の成果、結果。
落ち込んだり、腐ったり、いい気になったりするためではなく、
自らの仕事の精度をより高め、
周囲とのコミュニケーションを豊かにし、
さらにいい結果につなげていくために。
ときに考えてみたいポイントです。
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