変化は必然。
業界のお仕事が長いせいか、
はたまた海外生活を経験したせいなのか、
変化に対する耐性は強い方だと思います。
「また来年ね」「じゃ、また来週!」と別れたきり、
2度と会えなくなってしまった人がどれだけいるか。
定期的にやっていたお仕事が、
いきなりなくなったり、
期待していたプロジェクトが、
どろんと消滅したり。
どうも連絡ないなぁと思っていたら、
自分がいるはずだった場所に、
他の人が立っていた、
なんてこともありました。
とにもかくにも、
不安定なのが業界というところ。
いつの頃からか、
変化することは当然のことと考えるようになりました。
だから、お仕事がうまく行っているとき、
すごくよい人間関係がつくれているなと感じているときほど、
「次」への心構えをしているようなところがあります。
そう言うと、ネガティブなようですが、そうではない。
次はないかもしれないと思うからこそ、
一回一回のお仕事に悔いを残さないよう、
全力であたることができるし、
常に危機感を持って学び続けることで、
望む形でキャリアシフトを
してこられたのではないかと考えています。
とはいえ、
世の中の変化のスピードは、
年々加速度的に速くなっています。
「次なる変化に備える」なんて、
悠長なことを言っている余裕はありません。
PCやスマホを買い替えるたびに、
アプリやソフトが使えなくなる。
慣れ親しんだソフトの仕様が、
2〜3年でがらっと変わる。
コツコツ取り組んできたSNSが、
気づけば時代遅れ扱いされる。
時代の変化にコロナが拍車をかけ、
人脈も、人との繋がり方そのものさえも、
日々、大きな変化を続けています。
「変化」は最早、
時折訪れる「祭」ではなく、
同棲を強要された「気まぐれな恋人」。
予測不可能な行動を起こし、
サプライズと厄介ごとを同時に運び込む。
そして、無視することが不可能な存在。
日々投げ掛けられる無理難題に、
微笑みながら向き合って、答えを探し、
時に完全無視を決め込んで、
折り合いをつけていく。
それこそが「変化」との付き合い方かもしれません。
古くなってきた脳みそのOSを
アップグレードすることも、
バージョンアップすることも、
今さら無理だと言われたとしても、
情報処理のスピードは、
もうテクノロジーの進化のスピードに
追いつけないとしても、
日々、「変化」にアンテナを立て、
最小限のアップデートをし続けなければ、
いつかバグやウィルスに悩まされ、
保存されたデータを取り出すどころか、
起動することさえままならない、
「サポート終了案件」になってしまう。
「気まぐれな恋人」を手なずけることは不可能でも、
そのスピードに追いつくことは難しくとも、
日々運び込まれるサプライズに目を開き、
ワクワクを共に感じる。
時に、一緒に冒険に出かける。
そんなたくましき感性と貪欲な知識欲を、
持ち続けたいものです。

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