「逃した魚」は、きっと毒入り!?
「チャンスの神様には前髪しかない」(Seize the fortune by the forelock)
出会った好機は、その瞬間につかまなければ、
後から後悔しても遅い、と言う意味のことわざです。
ちなみに、ギリシャ語でチャンスを意味する「カイロス」という神様が、
前髪は長いのに、後頭部はつるっとはげていることから来たお話だとか。(by wiki)
けどね。
わかります?
これがベストのチャンスとか?
これを逃したら、次はないとか?
起こらなかったことを、
起こせなかったことを、
どんなにシミュレーションしてみたって、
それは結局妄想でしかない。
実際、「これぞ千載一遇のチャンス!」と思って、
思いきり乗っかって、
苦しいことに耐えてみたけど、
結局ちっともうまくいかなくて、
反対に酷い目に遭った、なんて話も、後を絶ちません。
ならばむしろ、私には、
「起きることにはすべて意味がある」(Everything happens for a reason)
と考える方が、ずっと心地いい。
「逃した魚は大きい」とか言うけど、
逃した魚を嘆くばっかりに、
「どーせオレなんか」と、魚を釣るのをやめるから、
そこでゲームオーバーになるだけ。
「あいつ、うまくやりやがったなぁ」と、
羨む気持ちだって、痛いほどわかるけど、
それって、「あいつ」にとって、
正しい時に正しいことが起こったに過ぎないのではないか?
かつて、チャンスを逃した(と感じられる)のは、
今、自分にチャンスが訪れていないのは、
自分がついていないからじゃなく、
むしろ、めっちゃくちゃついていて、
本当に正しいタイミングで最高のご褒美をもらうための、
長い長い伏線なのではないか?
ならばむしろ、
起きることのすべてを味わい倒して、
そのひとつひとつから学び、
幸福の種をもらい、
いつかその日が来るまで、
思いきりエネルギーとパワーを蓄えておきたい。
そんなことを全身で感じている夜です。
まだまだいくぜ。
そんな丈夫な自分が好きなのであります。
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