大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「やるっ!」と決めた時から、旅ははじまっている。

   

「がまん」という言葉が嫌いです。

やりたいことこそ、やるべきことで、
やりたくないことなんか、するのは時間の無駄で、

やりたいことだけをやって生きていけるように、
自分を変える、
環境を変える、ことこそが、
人生の目的なのだと、
高校生、いや中学生くらいの頃から信じていました。

とはいえ、「待つ」は大事。
「準備」も必要。

「やるっ!」とか「やめたっ!」とかって、
勢いで動き出せば、

「無理が通れば道理が引っ込む」で、
周囲に迷惑をかけるし、
そもそも、それまで自分が積み重ねてきたことに対して、
筋が通らなくなったりします。

時間がかかることを恐れる人もいます。

待っていると情熱がなくなっちゃうんじゃないか、
と思う人もいます。

しかし、1年や2年待ったくらいでなくなる情熱なら、
所詮その程度。
はじめたって、長続きしないし、
だったら、そもそもやめておいた方がいい。

あーでもない、こーでもないと考えるうちに、
やりたくなくなっちゃう、
やる自信がなくなっちゃう、というのも同じ。

なにかをやり抜こうと思えば、
問題が起きること、
困難に出会うことは、当たり前。

本気でやりたいことなら、
不安や困難に打ち勝つプロセスさえも、
ワクワクや希望に満ちているもの。

そこを拒むなら、
本気で「やりたい」とは言えません。

「やるっ!」と決める。
道筋を描く。
その段階で、すでに旅ははじまっています。
周到な計画を練る。
1歩ずつ、その道を歩いて行く。

時間がかかるとか、
手間がかかるとか、
関係ないんですね。

すでに自分の計画は、
スタートしているわけです。

こんな社会情勢です。

「待ち」も「準備」も、
平常時の何倍も必要になるかもしれません。

でも、です。

今も、自分自身は、
心に描いた「やるっ!」に向かって、
確実に進んでいる。

長〜いイントロ、いや、
長〜い曲間、
全身で感じながら、
準備し続けようじゃありませんか。

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