限りなく「百発百中」を目差す
プロとアマチュアの圧倒的な違いは、
そのパフォーマンスに対する信頼度です。
人間のカラダは毎日微妙にコンディションが違います。
筋肉の状態も、カラダのバランスも、体調も、気分も、
刻一刻と変化する自分自身と向き合って、
毎日、同じ的に、同じスピードで、同じ角度から球を命中させる。
つまり、どんなときも最低限の結果を出せるようにするのがプロ。
今日は声の調子が、とか、
なんだか体調が、とか、昨日寝不足で・・・とか、
言い訳はだれだって、いつだって、いくらでも思いつくものですが、
「今日はラの音がちゃんと揺れないように出せるかしら?」
「今日はビブラートがいい感じでかかるかな?」
そんな不安な状態では、いいパフォーマンスはできません。
まして、仕事の現場に、「今日は大丈夫かな?」なんて思うシンガーは誘いません。
「時々信じられないくらいいいパフォーマンスするんだけど、
酷い時はシロウト以下」なんて人をセンターに据えるのはリスクが高すぎます。
(そういう人、本当にいるんですが・・・)
いつでも、最低限の仕事ができる。
その最低限が、だれよりも優れている。
そんな、信頼感できるパフォーマーを目指したいものです。
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