”飽きない”。”慣れない”。”手を抜かない”。
何年やっている曲でも、
自分自身がその曲と向かい合うたびに、
新しい発見があったり、
新たな感動を取り出せる曲というのがあります。
オリジナル曲でも、カバー曲でも、
そういう曲こそが、自分にとって生涯の友となる曲。
何度歌っても色あせることのないパッションをもって
人に届けることができる。
そんな曲と何曲出会えるか、
そんな曲を何曲書けるかが、
音楽家として、ヴォーカリストとして、
鮮度を失わずに人前に立ち続けられるかどうかを、
大きく左右するものです。
同時に、自分が演奏する、歌う曲に対する態度というのも、
常に試されています。
ひとつのことを10年も20年も続けていれば、
誰だって、勘や手癖で、
ある程度のことはできるようになります。
「あぁ、いつものあの曲ね。」
「よくやってる、あの曲みたいに歌えばいいのね。」
どんなに優れたシンガーでも、
プレイヤーでも、
そんな甘えやおごりがあっては、
新鮮なプレイ、感動的なプレイを届けることはできません。
何十年もの間、
毎日、店の看板メニューを自ら食し続けたという、
名店の店主の話を聞いたことがあります。
何年も、何十年も、毎日食べても美味しいと感じられるか。
そんな自分の店のメニューに対するこだわりと愛情。
どんな油断も排除して、
常に厳しく看板メニューに向かい合おうというストイックさ。
自分の気持ちの鮮度を保つために、
あれこれアレンジしたり、アドリブしまくったり、
ということではない。
次から次へと新メニューを開発すれば、
結局看板メニューも定番メニューも生まれません。
「いつものあれ」を求めて来るお客さんに、
常に、新しい感動や興奮を与え続けられるかどうか。
本物のプロフェッショナルは”飽きない”。
本物のプロフェッショナルは”慣れない”。
本物のプロフェッショナルは”手を抜かない”。
何度でも自ら言い聞かせたいことばです。
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