一生ヴォイストレーナーのいらない人になる。
「歌なんか、人にならうもんじゃないだろう。」
そんなことばをどれだけ言われてきたでしょう?
確かに、言っていることは正しい。
世の中には、一生涯、
誰にも師事することなく、
素晴らしい実力を身につけ、人気を博し、
キャリアを積み上げる人だってたくさんいます。
だから、
「人に歌を習おうって思ってる時点でダメなんだ」
ということなんでしょう。
いやいや。ちょっと待って。
世の中には、楽器だって、作曲だって、
生涯誰にも師事することなく、
素晴らしい才能を発揮している人もいるわけです。
歌だけが特別ということではない。
単に、楽器の方があらゆる意味でハードルが高いから、
やっている人の人口が少ないというだけのことでしょう。
ゴールが定まったら、
ゼロからスタートして試行錯誤するよりも、
その道に熟知している人を探して、
その知恵を借りる。
そうすれば、
あれこれ迷って無駄な時間を費やしたり、
失敗を繰り返したりすることなく、
何倍も速く道を進むことができる。
鈍才で、どんなことも人一倍時間のかかってきた私。
断続的に教えてもらった人はいるものの、
これ、という正解を見つけられず、
ある程度、人前で歌うに値する歌を歌えるようになるまで、
実に長い時間と心を練習や試行錯誤に砕いてきました。
ヴォイストレーナーとして看板を立てようと決意を固めたのは、
自分が10年かけて身につけたことを、
余計な回り道は排除して、徹底的に整理して伝えることで、
若者たちの時間とお金と若さを節約させてあげたいと、
強く思ったからです。
しかし、世の中を見渡すと、
不思議なことに気づきました。
時間とお金と若さを節約するために通い始めたはずの歌のレッスンに、何年も何年も通っているという人が実に多いこと。
中には、次々とスクールを替えたり、
ヴォイストレーナーを替えたりしながら、
長いことレッスンを続けている人もいます。
誤解しないでください。
なかまが集うサークルとして、
生涯おけいこを続けたいという人たちの学びの場としての、
スクールを否定しているわけではありません。
ダンススクールだって、
スポーツジムだって、
「何が何でもうまくなりたい」という理由ではなく、
「そこに通い続けるのが楽しい」という理由で、
通う人がほとんどです。
私もそのひとりです。
楽しみのために、
仲間と一緒にいる場を提供してもらうために、というのは、
レッスンを受ける大きな理由のひとつですから、
否定するつもりは全くありません。
私がここで言いたいのは、
真剣に上手くなりたい、
自分一人でがんばっていても、
前に進めないから、誰かのチカラを借りたい、
そんな人が、何年も通わなければ、
いや、
何年も通っても上達できないレッスンってなんだろう、ということ。
一生涯ヴォイストイレーナーの存在を必要としないでも、
素晴らしい歌を歌い続ける人と、
一生ヴォイストレーナーのお世話になりながら、
もっとこんな風に歌えたらいいのに、
あんな風に歌えたらいいのにと、
フラストレーションを抱えながら生きていく人たち。
MTLをはじめるにあたり、
この二者の違いはなんだろうと、徹底的に考えました。
大鈍才だった私が、
人前で歌う事ができるようになったどころか、
プロの世界で認められ、
大学で教えるまでになれたのは、
自分で自分に教えることができるようになったから。
そっか・・・
「自分で自分に教える方法」を教えればいいんだ。
歌の上達はスポーツと同じですから、
ある程度時間はかかります。
しかし、
「自分で自分に教える方法」は、
プログラム化も可能だし、一度学べば絶対に忘れない。
一生に一度だけ、徹底的に学べば、
もうヴォイトレはいらない!っていう人を育てられるんだ!
一般的には、ヴォイストレーニングというのは、
卒業のないビジネスモデル。
そこに真っ向から対立する形です。
自分で自分の首を絞めているとも言える、
こんな信念を持って、
日々、研究を続けています。
MTL12は、そんな想いを凝縮した、
本当に濃い、ワークショップなんです。
第7期開講まで後20日。
また、想いを新たに、突き進みます。
*一生に一度徹底的に。【第7期 MTLヴォイス & ヴォーカル レッスン12】お申し込み受付中。第7期は2019年4月6日(土)スタートです。
*受講生の声はこちら。
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