60デシベルの勇気
先日、読んでいた本で、
「どんな物質も、意識のないところには存在しない。」
という量子力学の考え方が書かれていて、
時代が進むほどに、
科学とスピリチュアルはかけ離れるどころか、
その境界線がなくなってきているのだなと、
いたく感心しました。
ざっくり解釈するに、
私たちは「意識したものを引き寄せている」というよりは、
「意識したものを生み出している」。
だから、存在して欲しいもののことだけ考える。
大切なものだけ意識する。
そうしたら、自分を取り巻く世界は、
素敵なこと、好きなものだけで満たされる。
少なくとも、理論的にはそういうことのようです。
あぁ、それなのに。
私たちは、存在して欲しくないもののことばかり考える。
ああはなりたくない。
こんな風になったら困る。
あんな人とは関わりあいたくない。。。
そうやって、
嫌いなもの、望まない状況、会いたくもない人を、
次から次へとこの世の中に生み出して、
酷い目や、辛い目や、悲しい目にあっては、
運命を嘆いたり、誰かを恨んだり。
それは、人間というものの性なのか。
それとも、そんな意識を与えられたのも、
人間として成長するために、
神様がお与えになった試練というものなのか。
好ましい状況や、
幸福のあり方は人の数だけあります。
数字で計れる幸せを追い求める人もいれば、
目に見えない世界と繋がることを幸福と感じる人もいる。
心のおもむくままに生きることを至福とする人もいれば、
修行を重ねる人生こそ、生きがいと感じる人もいます。
家族や友人と寄り添い合って生きることを幸せと感じる人もいれば、
ひとりきりで生きることに自由と喜びを見出す人もいるでしょう。
自分にとっての幸福のあり方は、
さまざまな経験を積んでこそ、見いだせるもの。
「こうはありたくない」という状況があってこその、
「こうありたい」なのですね。
だから、私たちは、
存在してほしくないものを次々と生み出しては、
「こうありたい」という人生を見いだし、
選びとっていくのかもしれません。
意識しないものが存在しないのと同じように、
声に出さないことは実現しません。
望まないことは意識の中から消し去って、
望むことだけにフォーカスするためにも、
叶えたいこと、望むことを、
キッパリと声に出して宣言する。
声の波動が自分を動かし、人の心を動かし、世界を動かすのです。
60デシベルの勇気。
いい加減、望まないものがなんであるか、
見極められているはずのお年頃。
存在してほしくないものは、片っ端から消し去って、
望むことだけに手を伸ばし、
声出して行きましょう。
何時間話しても、大声で歌っても、”枯れない声”!?
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