大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

音楽時間を最大化するためのコツ。

   

仕事の精度の高い人は、切り替えがうまい。

昨今、私の周辺の「できる人」を見ていると、
しみじみ思うことです。

ONとOFFの切り替え、
気分の切り替え、
集中力を向ける方向の切り替え、

キャリアも、人間関係も、
持ち物や住まいなどの環境も、
その時々の自分のゴールを見極めて、
鮮やかに切り替え、トリップしていく。

 

この「切り替え」ができないと、
いつまでも、ひとつのことに固執したり、
1度にたくさんを抱え込みすぎたりして、
身動きが取れなくなってしまいます。

 

切り替えを上手にするということは、
要領よくやるとか、
効率よくやるとか言う意味ではありません。

「今、大切なこと」を見極め、
それだけに集中すること。
そのための環境をつくることなのです。

 

例えば、自分の作品をCDにして
世に出したいと考えるとします。

そんな、たったひとつのことを叶えるにも、
やらなければいけないことはあまりにたくさんある。

曲を書く。
歌詞を書く。

アレンジをする、もしくは頼む。
プレイヤーをどうするか。
はたまた打ち込みでつくるのか。

レコーディングをどうするか。
スタジオは?
エンジニアは?
どのくらい予算をかけるのか。

ジャケットデザインは?
写真はどうする?
ロゴは?

どこで売る?
いくらにする?
どうやって宣伝する?・・・etc.etc.

この膨大な作業を、
流れ作業のようにやってしまえば、
テキトーな作品しかできません。

ひとつひとつに、
その都度集中することなしに、
満足のいく結果は出せないでしょう。

 

とはいえ、おとなの人生は忙しい。

生業もあります。
日々の雑事やおつきあいもある。
家族がいれば、家族との時間もあるでしょう。

気がつけば時間ばかりがいたずらに過ぎる。

これでは、いつまで経っても、
なにひとつ成せないまま。

あぁ、気がつけば、また年末ね・・・
な〜んてことに、なっちゃうわけです。

 

だからこそ、
切り替えと集中が大事なんです。

そのためにまずすべきは、
やるべきこと、やりたいこと、
やらなくてはならないことのすべてをリスト化すること。

どんな小さなことも全部書き出すのがポイントです。

作品づくりの詳細はもちろん、
〇〇さんにメールする、
切手を買いに行く、
観葉植物に水をあげる。。。。

とにもかくにも、今自分の頭の中にあることを、
全部ことばにして手帳なり、スマホなりに落とし込む。

全部出し切ったら、
まとめてできることは全部まとめて、
取り組む日にちと時間を書き込む。

たとえば、
誰かに連絡するというのは、
それなりにエネルギーをつかうことです。
気持ちがインドアになっていると、
メール一本打つのも億劫になる時もあります。

しかし、一本打ち出すと、
ウソみたいに次も、また次もすいすい打てる。

だから、メール仕事はメール仕事、
電話仕事は電話仕事、
外出仕事は外出仕事と、
まとめてしまうのがよいのです。

そのためにリストをつくるんですね。

片付けや掃除も同様です。

散らかった部屋は
色彩的にも、視覚的にも、
とにかく思考のノイズだらけと感じてしまう。
そんな場所でいい仕事ができるわけもありません。

だから、片付けると決めたら、
仕事を一時完全に休止しても、
徹底的に片付ける方が、後々効率はあがります。

片付けをしている最中に、
他の仕事が気になっても、
それは、メモ帳などに書いておいて、
後でやる、という潔さも大事です。

そうやって、
なにかに取り組むときはひとつひとつ、
徹底的に。
他のことに気持ちや時間を奪われないような、
仕組みをつくることが大事なんですね。

肉体的にも、精神的にも、
そして、エネルギー的にも、
人生の「音楽時間」は限られている、と感じる今日この頃。

一瞬でも無駄にしないように、大切に使っていきたいものです。

 

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