大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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そんなとき、 人はロックを聴きたくなるのではないか?

      2022/12/25

最近、妙にロックが聴きたくなります。

日々の息詰まるような閉塞感。
やり場のない焦燥感。

先の見えない不安や
抱えきれないストレスを
誰にぶつければいいのかわからない。

なんだか、教室に閉じ込められて、
卒業したら一生使わないであろう、
数式や年号や化学記号や・・・
そんな意味不明の符号を詰め込まれて、
それでも教室を飛び出せなかった、
ティーンエイジャーの頃を思い出します。

あの頃は、学校とか、親とか、社会とか、
そういうわかりやすい、怒りの対象があった。

でもね。対象がウィルスじゃあ・・・
戦いようがない。
ただ、捕まらないように逃げるしかない。

悔しいけど、今は、それしかできません。

 

そんなとき、
人はロックを聴きたくなるのではないか?

おぉおおおと、こぶしを振り上げてしまうような、
エネルギーみなぎる曲を大音量で聞いて、
思いっきりエアギターとか、
エアドラムとか、
ヘッドバンギングとかキメたくなるんじゃないか。

音源にあわせて、
思いきり大きな声で、

いや、声が出せないなら、
せめてエアヴォーカルで、

シャウトしたり、
ビブラートしたり、
ハイトーンしたり、
したくなるんじゃないか。

 

ロックを歌うと、

あ、いや、
音楽の種類はなんでもいいんですが、
少なくとも私の場合、

カラダの底からエネルギーやパワーがみなぎります。
思考が前向きになって、
感情が解き放たれます。
なんといっても、めっちゃ気分が上がります。

 

よく、パワフルな歌い手に、
「すごいエネルギーありますね」という人がいるけど、
これ、逆なんですよ。

エネルギーあふれる歌を歌うから、
エネルギーがみなぎる。

音楽がエネルギーをくれるんです。

音楽に要求されるパワーを、
カラダがどこかにアクセスして、
勝手に取り出すんです。

だから、気分が落ち込んだときほど、
滅入る時ほど、
ロックを歌う。
でかい声で歌う。

家族がみんな家にいて、
なんだか気恥ずかしいなら、
全員でヘッドフォンして勝手に歌う時間をつくるのもいいでしょう。

なんならマンション単位で、
町会単位で、
そんな時間をつくれば、
だーれも騒音気にせず大きな声で歌えるのになぁ・・・・

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 - MISUMIの日記&メッセージ, 音楽

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