恋するように、バンドする。
棚卸し週間にて、
これまでにやってきたバンドを
ひとつひとつ思い出してみました。
何度かステージをやったり、
一緒にオリジナルをつくったりした
バンドやユニットだけで、約40個。
この数が多いのか、少ないのかは、
さっぱりわかりませんが、
一夜限りのセッションを入れると、
結構もの凄い数になりそうです。
プロフィールなんかでは、
わかりやすく、
レコーディングキャリアにフォーカスしていますが、
実は、あたくし、結構バンド人生です。
数をやっているというのは、
すなわち、一生、共に音楽するパートナーに、
なかなか出会えなかったということで、
そういう意味で、
まだ若いうちに、
最高のパートナーを見つけた、
ジョンとポールや、
ミックとキースや、
スティーブンとジョーあたり、
本気で羨ましくなります。
さて。
バンドのメンバーを選ぶとき、
何を大事に思うかは、人それぞれでしょう。
学生時代は、
「うまい」とか、
「プロとコネがある」とか、
「一緒に飲むと楽しい」とか、
わっかりやすい理由でメンバーを選んだものですが、
年を経ると、優先順位が変わってきます。
数々のミュージシャンと出会ってきて、
たくさんのバンドや、セッションをやってきた今こそ、
バンドの人間関係って、恋愛関係と同じよね、
と、キッパリと言えます。
まず、なんと言っても、
お互いをリスペクトしあえるかどうか。
バンドに上下関係とか、
師弟関係を持ち込む人もいますが、
私はそもそも、
バンドは、みんなイーブンで、
それぞれをリスペクトしながら、
それぞれの役割を果たすのが、
ベストな関係だと思っていますから、
そういう人たちとバンドをやると、
だいたい最後は、嫌な感じになって終わります。
恋愛関係でも、あるあるでしょ?
次はルックスです。
べつにモデルや俳優みたいな容姿を、
望んでいるわけじゃありません。
ステージの上で、メンバーを振り返るたびに、
カッコいい〜って、思いたい。
それだけ。
だから、私はめちゃくちゃルックス重視なんです。
顔やスタイルだけじゃなく、
ファッションや、髪型や。。。
そんな全部が、「好きっ!」って思える人がいい。
これって、男性も女性も、
みんな一緒じゃないでしょうか?
そして、そして、
いつだって、一緒に音を出すときは、
どきどき、ワクワク、全身で興奮したい。
音が好き。
プレイが好き。
プレイしているときの顔が好き。
あぁ、この人とやっている私って、
幸せなのよ〜って、
めっちゃ自慢したい。
まさに、恋愛です。
人生最初の恋愛で、最高のパートナーに出会える人もいれば、
あれこれとっかえひっかえしても、
なかなか「これ!」という人に出会えない人もいる。
この人こそが運命の人だ!と思ってつきあってみたら、
あれ〜〜?なにこれ?この人ってこんな人だった?
みたいなことも、もちろん数限りなくある。
ちなみに、分かれるときの泥沼加減も、
まぁ、たいがいの場合が恋愛と同じです。
遺恨が残らないような恋愛は、
所詮、お互い、たいして情熱がなかったということでしょう。
バンドはケンカしてなんぼ、という人もいますが、
とある関西の有名バンドの方は、
「バンドのことなんか、絶対話し合っちゃあかん。
話し合いなんかやったら終わりや」なーんておっしゃってて、
それもこれも、恋愛観と同じ。
恋するように、バンドする。
一生恋していられたら、
人生、これほど幸せなことはありませんね。
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