大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

大切なのは声の「大きさ」や「高さ」ではなく、「音色」なんです。

   

東京アラートは出ていますが、
自粛解除になったということで、
すご〜〜く久々に、母を訪ねました。

そのまま気分転換にと、
ショッピングモールまでドライブ。

ちょっとドキドキしながら、
ごく短時間ではありますが、
ウィンドウショッピングと、
食料品の買い出しに付き合ってきました。

どこのお店も、
入口にアルコール除菌を設置。

店員さんのマスクや手袋はもちろん、
レジにはビニールカーテンをかけて、
感染症対策に気を配っています。

これなら安心して買い物できるなぁ・・・と、
久々に世間の風を心地よく感じた、
ウラシマな私。

しかしです。

そこかしこで、
ちょっと困ったことが起きているのを目撃しました。

「え?なんですか?もう1回お願いします。」
「あら。あたし、あっちって言ったんですけど・・・」
「何回も言ったのに、なんでわかんないんだっ!?」

おおおおお。

コミュニケーション・ブレイクダウン。

通じない。
聞き取れない。
聞き間違える。
間違えられる・・・。

犯人は、マスクとビニールカーテン。

ガーゼやビニールで音量が下がるだけでなく、
聞き取りやすい音の成分が弱められてしまう。

さらには、口の動きを制限されるため、
くっきり発音しづらくなる。

顔の筋肉を動かすと、
マスクがずれて不愉快ですから、
どうしてもハキハキしゃべれなくなる。

しかも呼吸が強くなるとマスクが張り付く。
息苦しいし、暑い。
だから、ついつい呼吸も弱くなる。

・・・うーん。
これじゃ、伝わりませんね。

しかも、こんなご時世で、
みんなちょーっとイライラしているんでしょうね。
なんか、ギスギス、とげとげした会話が
あちこちで展開されているんですね。

さて。

マスクとビニールカーテンのせいで、
お客さんとの会話に
不安を抱えていらっしゃるという方に、
騙されたと思って
試してみていただきたいのが、

「マルキュー(渋谷の109)のおねえさんのようにしゃべる」です。

こう言うと、「あんな高い声、出ません」、
という人が多いのですが、
いやいや、
大事なのは「声の高さ」ではなくって、
「音色」なんです。

あの、「キンキン」というよりは、
どちらかというと「ミーミー」言っているような、
声の音色がポイントです。

あの「ミーミー」は相手の耳に届きやすい音色。
しかも、あんまり口や顔の筋肉を動かさなくても、
大きな声を出さなくても、
それなりに届く、超省エネ声です。

この「ミーミー声」で言葉を発音するには、
多少コツがいりますから、
それなりの練習は必要でしょう。

特にねこなで声を出しつけていない男性には、
コツをつかむまで、ちょっと時間がかかるかもしれません。

また、あんまり度を超した「ミーミー」になると、
会社のブランドに合わない、
「ふざけているのか!?」と思われるという懸念もあります。

しか〜し。

コミュニケーションは伝わってなんぼ。

コミュニケーション・ストレスを感じ続け、
お互いの仕事に支障をきたすくらいなら、
試してみる価値はありませんか?

男子はどんなにがんばっても、
そんなにキンキン声にはなりませんし、
女子だって、
口の内部の筋肉のバランス次第で、
心地よいサウンドにすることは可能です。

まずは、ちょっとミーミー、練習してみてください。

「ミーミー」というように、「いらっしゃいませ〜」という感じですよ。

イメージできないという方はYoutubeなどをチェックして、
ぜひ、お試しあれ。

 

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