フェイスシールドって、ハウりません?
ずいぶん昔のお話です。
サポートコーラスのお仕事で、
大きな会場を何本か回るということで、
衣装合わせがありました。
普段雑誌のお仕事をしているというスタイリストさんが、
張り切って用意してきてくれたのは、
「今風」の爽やかなワンピースと小物たち。
テーマはリゾート感とかで、
ちょっと気恥ずかしいような、
大きなツバのついた帽子がセットされていて、
さすがお洒落だし、非日常感がいいな、
と、ちょっとウキウキしていました。
しかしです。
このツバ広の帽子が問題でした。
ゲネプロで、
私が衣装をつけて、マイクの前に立った瞬間に、
あちゃーー、くらいの勢いでマイクがハウるのです。
「ハウる」=「ハウリングを起こす」とは、
マイクの音がまわって、
キーンとか、ぶぉおおおおとかいう音がする現象。
カラオケ屋さんやライブハウスなどで
経験したことがある人も多いと思いますが、
大きな会場でのそれは、結構な音です。
モニタースピーカーから返ってくる私の声が、
大きなツバ広帽子に反響し、
それをまた私のマイクが拾う。
ぱおーん、です。
当然衣装は却下。
「帽子がないと成立しない」という理由で、
確か、衣装丸ごとぜんぶ却下になって、
結局何の変哲もない、
お仕着せのような衣装でツアーをした記憶があります。
さて。
「ライブハウスの新しい基準」というイラストを、
誰かがFacebookでシェアしているのを見かけ、
てっきりパロディーだとばっかり思い込んでいた私。
しかし、Yahooニュースで、大まじめに、
「2m以上離れられない場合は
フェイスシールドを使うこと」
と報じられていて、
無条件に、あの時のツバ広帽子を思い出してしまいました。
マイクは、フェイスシールドの中なのか?
それとも前なのか?
フェイスシールドの外側なら、
声は果たしてどうなるのか?
モニターはどうやって聞くのか?
この際、みんなイヤモニ使えってことなのか?
フェイスシールドで、果たして、
あの爆音のギターやベースの音は、
あたしの爆声は回らないのか?
プレイヤーたちの耳は大丈夫なのか・・・・???
そんな疑問がたっくさん浮かびました。
観客との距離を2m以上確保できるライブハウスが、
日本全国にどのくらいあるのか?
お客さん同士の間を1mあけたら、
一体何人お客さんははいるのか?
声援なし?飲食なし?物販なし?
まだまだ、ミュージシャンにとっても、
ライブハウス経営者のみなさんにとっても、
そして、音楽ファンにとっても、
厳しい日々が続きそうです。
ドラえもんっ!
早くワクチ〜〜〜ンお願いぃ〜〜!
関連記事
-
-
歌う人は「聞こえ方」が命!
ステージ上で自分の声が聞こえないと悩んでいる人は、 ほんっとにたくさんいます。 …
-
-
「聞こえませーん」
会議の時、 「聞こえませーん」と言われることが恐怖で、 必死に声を振り絞って話す …
-
-
女子だって、ロックしたいっ!
最近でこそ、 女性ギターリストとか、どんどん出てきて、 女子向けのサイズのギター …
-
-
まず、やってみる。
何もかもがものすごくうまく行っているように見える人って、 うまく行っていることの …
-
-
「自分らしさ」を見出す3つの方法。
自分らしさや、自分の「売り」を探すとき、 頭の中で、ああでもない、こうでもないと …
-
-
「自分基準」を育てる。~Singer’s Tips #3~
「本当に実力がある人」って、 今、自分が何をしているか、 確実に理解しているもの …
-
-
「ストリートミュージシャン」というお仕事
欧米では、 街角や地下鉄の通路などで、 音楽を演奏するミュージシャンに、 しばし …
-
-
マンツー vs. グループレッスン
「歌のレッスンはマンツーマンじゃなくちゃ」とは、 非常によく言われることです。 …
-
-
自分の「サイズ」に合った声を出す
管楽器ほど、 一目見ただけで音色の想像がつく楽器もないでしょう。 大きさ通り、見 …
-
-
デモをつくれ!
「音楽の世界で認められたいなら、 とにもかくにもデモをつくれ」と、 音楽学校でも …
