「ボイストレーナーなんかいらない人」になるための3つのポイント
昨日、『MTL ヴォイス&ヴォーカル オープンレッスン12』初日、
Unit1とUnit2が終了しました。
オープンレッスンという名前にしたのは、
1つ1つのUnitを自由に選択して受講してもらえるように考えていたからですが、
先行で募集した「全12ユニット通し受講」の受付開始と同時に、
キャンセル待ちが出るほどのお申し込みをいただいてしまい、
結局、「オープン」とは名ばかり、「クローズド」なレッスンになってしまいました。
今回は、少人数でのレッスンを考えておりましたため、
5席ほど増席したものの、これ以上のお席を用意することができず・・・
単発で受けたいと、受付開始をお待ちいただいていたみなさん、
キャンセル待ちを申し込んでいただいたみなさんには、
がっかりさせてしまい、本当にごめんなさい。
次回開催など、前向きに検討させていただきますね。
MTLのヴォイストレーニングのコアメソッドは、
この初日に行った、2ユニットのレッスンに集約されています。
1.今、自分のカラダがどんな状態なのか、
声を出そうとするとき、自分が何をしているか、
何をしていないかを知ること。
2.カラダの隅々の筋肉の感覚、バランス感覚を呼び覚まし、
自分自身のカラダの細部とのコネクションを取り戻すこと。
3.人間のカラダはいかに完璧につくられているかを知り、
デザインされているようにカラダをつかうこと。
私は「声の性善説」を提唱しています。
人は生まれながらに完璧な声を持っている。
それをうまくつかえないのは、「持ち主のせい」なんです。
上記、3つのポイントを徹底的に理解できれば、
自分で自分に教えることが可能になる、
つまり、「ボイストレーナーなんかいらない人」になれるのです。
学習効率を高めるために、最も有効な方法は、
・理論を学び、左脳からアプローチする
・目で見て、耳で聞いて、指で触れて・・・五感に訴える
・自分自身で実際に試し、そのようすをしっかりフィードバックする
です。
たとえば、昨日のレッスンのようすをご紹介すると・・・
まずは、左脳からアプローチ。
解剖学、物理学、アレクサンダーテクニークなどを元に組み立てた独自の理論を
スライドとトークで座学形式で学びます。
(愛しの声帯さまの説明は放っておくと、何時間もやっちゃうので、ほどほどに。)
(肺と横隔膜のことをちゃんと知っている人って、ものすごく少ない)
さらに、
見て、聞いて、触って・・・五感に訴える
(呼吸筋の運動のようすを触ってもらっています。「風船みた〜い」)
そして、
実際にカラダをつかって、
そのようすを鏡で見たり、自分のカラダに触れたりして、自分自身をしっかりフィードバックする。
(腹式の発声を一瞬で理解する、超簡単な練習中)
(鏡を見ながら、口を開ける練習です。
「食虫植物」呼ばわりされる私、やっぱり口、でかい。)
一度理解し、それをカラダレベルに落とし込めるようになれば、
後は繰り返し練習するだけです。
最少時間で最大効果を得るトレーニング法は、スポーツでも、音楽でも、仕事でも、
なんでも同じなんですね。
さて、最後に昨日の集合写真を。
(一部プライバシーに配慮してお顔を隠させていただいてます)
15才の中学生から50代の素敵なオトナまで、参加者のみなさんは本当に熱心で、素敵な人ばかり。
これから2週間に1度、4月まで。みなさんの成長が本当に楽しみです。
みなさんも応援してくださいね。
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