大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「今の自分」を信じられないなら、「未来の自分」を信じる

   

「音楽学校って、夢をあきらめるためにくるところだって、先輩が言ってました」

 

少し前に学生が言っていたことばです。

 

音楽を志して、それぞれ必死な思いで音楽学校や音楽大学の門を叩いて、
その結果が、2年、または4年間かけて夢をあきらめる修行だったなんて・・・

「20才やそこらの若者が言う言葉じゃないわね。」

そんな風に答えました。

 

高校時代、仲間の中で、そこそこ、歌や楽器がうまかった子たちも、
音楽を志す者が集まる場所にやってくると、
自分の平凡さに気づき、うちひしがれます。

日本全国からやってくる、才能ややる気、エネルギーのある子たち。

しかも先生たちはその道のプロフェッショナルばかり。

 

日々の授業やレッスン、アクティビティの中で、
他の子やプロといわれる人たちの素晴らしさを見せつけられ、
自分のダメさを思い知らされ、
やがて、自分の夢を修正しはじめる。。。

そんなところでしょうか。

 

しかしです。

なぜ、修正すべきが、ゴール設定なのでしょう?

 

誰かが「お前には無理だ」と言ったから?

今の自分では、誰にも勝てないと悟ったから?

 

今の自分が、未来の自分を勝手にジャッジしてしまう。

そして、そんな自分を、
「将来のことを真面目に考えて、クレバーな選択をしている」
と思い込もうとする。

 

ハッキリ言っておきます。

自分がジャッジしたようにしか、自分の夢は叶いません。

だから、夢やゴールを軌道修正し、目標をたやすく叶えられるものにすり替えれば、
未来はその規模に縮小されるということです。

 

しかし、20才やそこら、まだなんの可能性も切り開けないまま、
自分の未来を規定してしまって、いいのか?

 

私から見れば、それは、まだよちよち歩きの赤ん坊を、
「こんな歩き方しかできないなら、ダンサーは無理よね」と決めつけたり、

まだカタコトしかしゃべれない幼児を、
「所詮、この程度じゃ、どんな教育受けさせても無駄ね」と決めつけたりするのと、
大差ないように思えます。

しかも決めつけているのは、親でも、世間でもない。
自分自身です。

まだまだ何だってできる。
自分なんか、いくらでも変えられる。
どんなことだって起こりえる。

 

 

そんな風に、考えれば、

修正すべきなのはゴールではないはず。

今の自分では、自分の定めるタイムリミットまでに、
ゴールに到達できる気がしないなら、

なぜ、日々の到達レベルをもっともっとあげないのか?
なぜ、もっともっと学習のスピードをアップしないのか?

 

才能がある子も、他より一歩前に出ている子も、
所詮人間です。

そこまで行けないと決めつければ、絶対に行けない。

行ってやる!と決めれば、行動が変わるはずです。

 

今の自分を信じられないなら、未来の自分を信じる。

 

私が「ドS」と呼ばれても、要求レベルを下げないのは、
みんなの未来を信じているからなんでありますよ。心から。

13127894_s

 

 

 - 夢を叶える

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

「誉めて!かまって!」症候群

誰かにかまわれたい、 誉められたい、 認められたいという欲求は、 人間である以上 …

「思い込み」と「勘違い」で、成長を加速せよ!

友だちのお嬢さんの話です。 両親が芸能系のお仕事だったこともあり、こどもの頃から …

起きてみる夢 寝てみる夢

「うちの子、声優になりたいって言ってるんですよ、先生」 そんなお母さんの相談を受 …

光と影

昨日はボイトレを担当していたアイドルグループのデビューライブへ。 9000人もの …

不安を煽る「洗脳営業」に騙されない!

心が弱くなる時というのは誰にでもあります。 不安なとき。 自信が揺らいでいるとき …

「そんなんで、どうやって食べていくんだ?」

昨日、街で前を歩くオシャレでダンディな年配の男性と、 若い女性の会話が、聞くとは …

「続けること」のチカラ

今、どうしても叶えたいことがあったとして、 それがこの先10年間、 コツコツ何か …

「本気で好き」ということ。

「歌が好きなんです。 本気でシンガーになりたいんです。」 そんなことばを聞くたび …

ワクワクに飛び込め!〜 人生を動かすのは、説明できない「衝動」 〜

なにやってるんだろう?そもそも、なんでこんなこと、はじめちゃったんだろう?どうし …

パッションこそが推進力

「ボーカル、どうしてやりたいの?」 かつて教えていた音楽学校で、こんな質問をした …