大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

悪口や嘲笑で人生を無駄遣いするな。

      2016/07/17

あなたのまわりには、「こいつ、すごいなー」と思える人、
何人くらいいるでしょうか?

 

飛び抜けてプレイや歌がうまい。

信じられないくらい、よく練習している。

めちゃくちゃたくさん曲を書いている。

まわりのおとなたちにやたら気に入られている。

人にどう思われようと気にしない。

特定の音楽や楽器にやたらめったら詳しい。

とにかく何をやっても目立つ。

言動がとにかくビッグである。

なぜかいつも人の中心にいる。

次から次へとバンドやイベントに誘われる。

妙に人脈の構築がうまい。

めちゃくちゃルックスがいい。

バイリンガルである。

飛び抜けて頭がいい。

アレンジなどのセンスがある。

…etc…etc…

 

 

後にその道で成功する人は、若かりし頃から、
何かしら他の人とは一線を画す「すごさ」があるものです。

 

ところが、そうした「すごさ」は、同級生や、
同じくらいのポジションにいる(と思っている)人たちを、
ちょっとイラッとさせます。

時に、いじめの対象にされたり、陰で悪口を言われたり。
あからさまにバッシングの標的にされることさえあります。

 

プレイはうまいんだけど、人としてはどうだろう。

あの程度で通用するかね?

真面目過ぎて面白くないヤツだ。

あいつは目立とうとしている。

おとなに取り入ろうとしている。

KYだ。

オタク過ぎて付き合いづらい。

ビッグマウスで呆れる。

八方美人だ。

親の七光りだ。

言うほどカッコいいか?

相当勘違いしてる。

・・・etc.etc.

 

おもしろ半分でちゃかして言っているようにみせかけて、
多くが、ジェラシーや焦り、
そして、本能的に自分が劣っていると感じるからこそのいらだち。

 

私はそんな、不毛な悪口や嘲笑が大嫌いです。

いや、いい人ぶるつもりはまったくありません。
私だって悪口を言うときはあります。

才能ある人たちを羨んでいた時代もありますから、
焦る気持ちも悔しい気持ちもわかる。
いらっとするし、コンプレックスだって感じます。

 

しかし、です。

悪口や嘲笑で時間やエネルギーを消耗するのは、
人生の無駄遣いに他ならない。

 

悔しいからこそ、いらっとするからこそ、
どうやったら越えられるだろう、
どうやったら同じ位置に行けるだろうと、
必死に必死に考える。
追いかけるエネルギーが湧くのです。

 

 

さぁ。胸に手を当てて思い出してみましょう。

 

「すごい人たち」をそうやって笑いのネタや酒の肴にして盛り上がる、
三流の人間の仲間に入ってはいませんか?

 

まわりが「できる人」の悪口で盛り上がりはじめたら、
さっさと席を立って、練習室に行きましょう。

 

この世界で生き残るのは、結局「すごい人」と、
「負けなかった人」だけですからね。

 

 

18471479 - two happy young girlfriends blond and ginger talking white background - society gossip, rumor, rumour

 

 

 - 夢を叶える

Comment

  1. 舟戸燿子 より:

    どんな仕事にも、同じ事が言えますね。共感します

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