大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

ストライク率を限りなく100%に近づける

   

こどもの頃からずっと謎に思っていることのひとつに、

「ボーリングって、なぜゲームが成立するんだろう?」があります。

 

ボーリングに造詣の深い方はムカつくと思いますが、
そこは、ちょっとお許しいただくとして。。。

 

だって、的であるピンは、
「倒してください」といわんばかりの大きさで、
めちゃくちゃ倒しやすいかたちに並べてあり、
しかも終始、微動だにしません。
競技者と的の間を結ぶ(横たわってすらいない)レーンは、
せいぜい20メートル弱。

マイボール。マイシューズ。マイウェア。

投げるボールを邪魔する障害物もなければ、
悪天候も、ラフもない。

 

あぁ、それなのに。。。それなのに。。。

こんな、誰だって、
す〜ぐにパーフェクト取れちゃいそうな仕組みなのに、
毎日、何時間もボーリングの練習だけをやっているプロたちの間で、
優劣がつくのは、なぜなんだろう?
100回投げたら、100回ストライク取れるくらいに、
誰だってなれるんじゃないの?

・・・と、天才的ガータープレイヤーの自分のプレイを差し置いて、
そんな風にずっとずっと思っていました。

 

しかし、です。

実際は、かなりな上級プロボーラーでも、
ストライク率はせいぜい40%〜50%。
2本に1本、入るか入らないかの確率です。

 

これが機械ならどうでしょう?

現代のテクノロジーをもってすれば、
ストライク率100%の機械をつくることはたやすいはず。
人間のカラダは、そう簡単に、
同じ結果は出せないようにできているのです。

 

ここに、人間のカラダというもの、奥深さ、不思議さがあります。

指を離すタイミングのコンマ何秒、
グリップにかける握力のコンマ何グラム、
狙う方向の、コンマ何度。。。。

このコンマ単位の感覚のブレと、
その微調整が結果を大きく変えて行きます。

 

これはどんなパフォーマンスにも言えること。

 

歌も、楽器も、パフォーマンスの正確さはつねに、
コンマ数ミリ、コンマ数秒、コンマ数グラム単位の攻防なのです。

 

この感覚のブレを限りなくゼロに近づけるために、
そして、そのための微調整感覚を磨き上げるために、
あくなき日々のトレーニングはあるのです。

 

25155142 - bowling problem at the bowling alley

 

 - 「イマイチ」脱却!練習法&学習法

Comment

  1. とあるボウリング好き より:

    ボウリングのレーンにはオイルが塗ってあり、投げる度にオイルが伸びたりボールに付着したりして、レーンの状態は極端に言えば一投ごとに変化します。
    よって、毎回完全に同じ球質の球を投げられたとしても、レーンコンディションの変化に合わせて立ち位置や狙い目を微調整し続けなければストライクは続けられません。
    プロや上級者は、その微妙な変化を読み取る能力に長けているためストライクを量産できますが、結果の判断ができない機械には無理でしょう。
    ボウリングもなかなか奥が深いのです。

  2. otsukimisumi より:

    >とあるボウリング好きさん
    ありがとうございます!
    こどもの頃からの疑問が、解けた気がします。
    本当になんでも、やってみなければ、打ち込んでみなければ、わからないものですね。

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