ストライク率を限りなく100%に近づける
こどもの頃からずっと謎に思っていることのひとつに、
「ボーリングって、なぜゲームが成立するんだろう?」があります。
ボーリングに造詣の深い方はムカつくと思いますが、
そこは、ちょっとお許しいただくとして。。。
だって、的であるピンは、
「倒してください」といわんばかりの大きさで、
めちゃくちゃ倒しやすいかたちに並べてあり、
しかも終始、微動だにしません。
競技者と的の間を結ぶ(横たわってすらいない)レーンは、
せいぜい20メートル弱。
マイボール。マイシューズ。マイウェア。
投げるボールを邪魔する障害物もなければ、
悪天候も、ラフもない。
あぁ、それなのに。。。それなのに。。。
こんな、誰だって、
す〜ぐにパーフェクト取れちゃいそうな仕組みなのに、
毎日、何時間もボーリングの練習だけをやっているプロたちの間で、
優劣がつくのは、なぜなんだろう?
100回投げたら、100回ストライク取れるくらいに、
誰だってなれるんじゃないの?
・・・と、天才的ガータープレイヤーの自分のプレイを差し置いて、
そんな風にずっとずっと思っていました。
しかし、です。
実際は、かなりな上級プロボーラーでも、
ストライク率はせいぜい40%〜50%。
2本に1本、入るか入らないかの確率です。
これが機械ならどうでしょう?
現代のテクノロジーをもってすれば、
ストライク率100%の機械をつくることはたやすいはず。
人間のカラダは、そう簡単に、
同じ結果は出せないようにできているのです。
ここに、人間のカラダというもの、奥深さ、不思議さがあります。
指を離すタイミングのコンマ何秒、
グリップにかける握力のコンマ何グラム、
狙う方向の、コンマ何度。。。。
このコンマ単位の感覚のブレと、
その微調整が結果を大きく変えて行きます。
これはどんなパフォーマンスにも言えること。
歌も、楽器も、パフォーマンスの正確さはつねに、
コンマ数ミリ、コンマ数秒、コンマ数グラム単位の攻防なのです。
この感覚のブレを限りなくゼロに近づけるために、
そして、そのための微調整感覚を磨き上げるために、
あくなき日々のトレーニングはあるのです。
関連記事
-
-
「曲を知らなければ演奏できない」
「曲を知らなければ演奏できない」 当たり前のことのようですが、 こ …
-
-
「歌の練習」って、なにしたらいいんですか?
「練習って、なにしたらいいんですか? MISUMIさんは、なにしてるんですか?」 …
-
-
精度の高い”フォルティッシモ”を持て!
ダイナミクス、すなわち音量の強弱のコントロールが 音楽表現の大切な要素であるとい …
-
-
やっぱ、最後はエネルギー。
歌の指導をしていく中で、 心がけているのが、 感覚的な説明に終始したり、 精神論 …
-
-
うまくならない子の思考
「うーん。先週とちっとも変わってないんだけど、練習したの?」 前の週に指摘した間 …
-
-
「無駄な努力」は、 果たして本当に「無駄」なのか?
「あ。これやってみたい!」 ちょっとした閃きに、心をつかまれて、 どうにもこうに …
-
-
カラダに染みこませたものは裏切らない。
若かりし頃から、使った「歌詞カード」を 大切に取っておく習慣があります。 「ネッ …
-
-
プライベートか?グループレッスンか?
「歌はプライベートレッスンでなければ上達しない。」 長年、そう言われています。 …
-
-
情報の価値を最大化するための5つのヒント
おなじ曲を聴いているはずなのに、 聞き手によって、耳に入ってくる情報はまるで違い …
-
-
コツコツ積み重ねる微差が、逆転勝ちを演出する
自分の生まれは選べません。 生まれたときから、才能やルックスや音楽環境に恵まれて …
- PREV
- ネガティブな面にばかり焦点があうのは、あなたの思考のクセです。
- NEXT
- 「違和感」をスルーしない


Comment
ボウリングのレーンにはオイルが塗ってあり、投げる度にオイルが伸びたりボールに付着したりして、レーンの状態は極端に言えば一投ごとに変化します。
よって、毎回完全に同じ球質の球を投げられたとしても、レーンコンディションの変化に合わせて立ち位置や狙い目を微調整し続けなければストライクは続けられません。
プロや上級者は、その微妙な変化を読み取る能力に長けているためストライクを量産できますが、結果の判断ができない機械には無理でしょう。
ボウリングもなかなか奥が深いのです。
>とあるボウリング好きさん
ありがとうございます!
こどもの頃からの疑問が、解けた気がします。
本当になんでも、やってみなければ、打ち込んでみなければ、わからないものですね。