大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

サイレント映画俳優の「声」が聞こえるとき

      2013/04/01

昨夜、『アーティスト』という映画を見ました。
(詳しくはMISUMI officialに書いたので、そちらを読んでくださいね(^^))

サイレント映画のスターがやがてトーキー映画の台頭という時代の変化にさらされ・・・
というお話なのですが、

声のイメージがいかに大切かという話をするのに、私はしばしば、
サイレント映画からトーキー映画に移り変わった時代のお話をしています。

サイレント映画時代に一斉を風靡しながら、
音声つきの、いわゆるトーキー映画の時代についていかれず、
やがて消えていったたくさんのスターたち。

もちろん、要求される演技の質が変わるというのもありますが、
何より、観客の描いていた声のイメージと実際の声があわないせいで、
ファンが離れてしまう。

有名なハリウッド映画『雨に唄えば』でも、
サイレント映画の人気女優が実は悪声、という大切なシーンがありました。

スクリーンショット 2013-03-26 10.49.17

世界の3大喜劇王のひとりとされるバスター・キートンも、
そのハスキーボイスが役柄のイメージに合わないせいもあって、
人気が衰退したといわれる一人。

スクリーンショット 2013-03-26 10.49.57

「阪妻(バンツマ)」の愛称で人気を博した二枚目俳優・阪東妻三郎も、
トーキー映画に移り変わった時代に人気の低迷に悩んだ一人といいます。
その甲高くて細い声をボイストレーニングによって、
迫力のあるしゃがれ声に変えたことは有名な話。
その声のおかげで、人気が盛り返したともいわれています。

アニメの主人公の人気も声優さん次第といいますし、
吹き替えの声で大好きになった外国の俳優さんの実際の声を聞いて、
イメージが全然変わったという経験のある方もいるはず。

声のイメージってホントに大事なんです!

 - 声のはなし

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

酒とタバコと断崖絶壁

学生時代からバンドをやって、 学祭やライブなどで歌ったり、演奏したりしていた、 …

声は、一生かけて育てるもの

「自分、声が太くなったんちゃう?」 「なんか、倍音増えたなぁ・・・」 先日、京都 …

誰も「いい声」になんか、興味ない。

『アラジンと魔法のランプ』の実写版、 『アラジン』が話題です。 こどもの頃、 3 …

no image
「声」は映画のBGMと似ている

他人の話を聞いているときに「声」に意識を奪われるなんて、 話し手の声がよほどユニ …

自信、自信、自信。

こどもの頃から声が大きくて、 大勢で騒いでいても、 友達の話に相づちを打っている …

ビジネスマンのためのヴォイストレーニング

ただのミュージシャンだった私が突如ミッションに目覚め、 起業セミナーや出版セミナ …

発声の基本のチェックリスト

「役者はセリフを歌え。歌手は歌詞をしゃべれ。」 今日のEbidanに登場したブラ …

誤解だらけの「ロック声」。そのシャウトでは、危険です。

ハスキーで、ひずんだ感じの、 いわゆる「ロック声」には、いろいろな誤解があります …

語るように歌え。歌うように語れ。

思わず夢中で耳を傾けてしまう人の話というのは、実に音楽的だ。 ビジネス書の出版準 …

本当の声。好きな声。売れる声。

私、「自分の本当の声」がわからなくなっちゃって・・・。 私の「本当の声」って、ど …