大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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英語の歌詞を覚える最終手段は“映像化”と“体感”

   

「三つ子の魂百まで」というけれど、思春期に捕らわれた思いこそが人生を左右するんじゃないのか。
私にとって、それはビートルズからはじまりました。
「カッコいい音楽といえば洋楽ロックで、ビートルズはその頂点」。
あの頃の、盲信とも言える思いが、今の私をつくっています。

後に自分自身の首を絞めることになる「ロックは英語じゃなきゃダメなんだ」という、激しい思い込みも、同じように、この頃から、私の中に根を下ろしていました。

ことあるごとに、日記に「私はビートルズになる!」と書き綴っていた中学生の私の最大のフラストレーションは、「自分がイギリス人じゃない」ということ。
(ちなみに、次点は「男の子じゃない」でした。)

自分がビートルズに近づくためにできるのは、楽器が上達することと、英語を自分の言語のように話せるようになることだけなんだと、毎日真剣に考えていました。

「イギリス人になるためには、
リンゴを見て、(リンゴはappleだ)って思うんじゃダメだ。
リンゴを見た瞬間に、”Apple!”って思えなくちゃ、ダメなんだ」。

下校途中に、そうバキッと閃いた瞬間を、今でもストップモーションのように思い出します。
英語を学習する人にとっては、あたり前のことなのだけど、「教わること」より「閃くこと」の方が、圧倒的な力を持っているものです。

この発想が、後に、英語の歌詞を覚えるのに、大いに役立ってくれるようになりました。


英語の歌詞を覚える最終手段は”映像化”と”体感”

■原語で感じる
日本語の歌詞が覚えやすいのは、そのことばを使っている頻度が圧倒的に高いからです。
「桜が咲いた」と言えば、ぱっと桜が浮かぶ。
桜にまつわるいろんな光景や経験が思い出される。

「キラキラ」ということばなら、キラキラしたものが次々浮かぶけど、
Twinkle だの、sparkleだのといわれて、ことばの意味はピンときても、パッとキラキラしたものが浮かぶわけではない。

これは、経験値の差なわけですが、英語の歌を歌おうと思うなら、ことばを即リアルな映像に変える習慣を付ける必要があります。
スピーディーに英語の歌詞を覚えられる人は、この力があるんですね。

■映画を見るように映像を紡ぐ

単語のひとつひとつがリアルに感じられるようになったら、歌詞に沿って、映像を紡ぎます。

歌詞の情景や登場人物をリアルにビジュアルにして、歌詞の流れに沿って、視点や観点を変えてゆくのです。
歌詞の世界、または書き手の世界と一体化するイメージです。
すると、ことばは自分のことばのように、すーっと入って来るようになります。

思い出す時は、その光景を同じように辿っていくだけで、自然に気持ちの流れに乗っかって、歌詞が出てきます。

■ことばとカラダの動きをシンクロさせる

振り付けをつけるように、いや、むしろ、手話のように、手を動かしながら覚えると、本番でも自然にその動きをなぞるだけでことばが出てくるようになります。
『大きな栗の木の下で』方式ですね(え?知ってる?)。

カッコつけて踊るように練習しておくと、踊り出せば歌詞は出てくるし、ライブでも映える。
一石二鳥です。

いかがですか?

ことばを、ことばとしてではなくリアルに感じる。
リアルに表現する。
さらに、体感を利用する。

この3つがうまく繫がると、英語の歌詞は「リアルなことば」になります。
ちょっとハードルは高いけど、その分、体感できたときの感動はひとしおです。

今もよく読まれているこちらの記事も参考にしてください。
関連記事:
英語の歌詞を完璧に覚えるオタッキーな方法
https://misumiotsuki.com/?p=4987


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