表現者には、いつだって、責任がともなうもの
2016/10/27
「ブログ読んでます!」
最近、出会う人にそう言っていただくことが、とても多くなりました。
ちょっと照れますが、本当にありがたいことだと思っています。
ことばを発信することは、人前で歌うことと、実によく似ています。
「思い」を声やことばに変えて、自分の中から取り出す。
思い通りに表現できるときも、
どうにも形にならないときも、
気持ちいいとき、幸せを感じるとき、苦しいとき、悲しいときさえも・・・
その「思い」は、形にしなくちゃいけなくて、
自分の中から取り出さなくちゃいけなくて。
ひとたび、自分から旅だった声や、ことばは、
最早自分だけのものではなく、
それらを受け取ったすべての人と共有されるもの。
誰かを幸せにしたり、不快にしたり、
誰かの人生に何かしら影響を与えたり、
誰かからときに好意的な、ときに好戦的な、ときに熱烈な、
ときに冷ややかなリアクションを受け取ることになったり・・・
表現者には、いつだって、責任がともなうものです。
人を傷つけたり、人に傷つけられたりすることは、
誰だって回避したい。
しかし、あらゆる恐怖に打ち勝って、
怠惰な自分や弱虫な自分のお尻を自分で蹴飛ばして、
ステージの中央で素っ裸に自分をさらけ出せるものだけが、
本物の表現者となれる。
そうやって歌ってきました。
そうやってことばを紡いでいます。
ブログを毎日読んでくださって、本当にありがとうございます。
いつだって、表現者=パフォーマーを支えてくれるのは、
オーディエンスの愛ある視線。
これからも、がんばります。
【Day-to-day】
第2回『ダイジェスト版 MTL ヴォイス&ヴォーカル レッスン12』、
無事終了いたしました。
今日も、素晴らしい参加者のみなさんと、
めくるめくボイトレ・タイムを共有させていただきました。
いよいよ明日からメルマガ読者さんの本コース『MTLヴォイス&ヴォーカル レッスン12』の予約受付がはじまります。
6月27日(月)メルマガ読者様、およびダイジェスト版ご参加の方の先行予約スタート。
一般予約は29日(水)スタートです。今回も定員はタイトです。ご興味のある方はお早めに。
まだまだドキドキは続きます。
メルマガの登録はこちらから。
関連記事
-
-
話を聞かない生徒 話をさせない先生
「これは、こんな風に歌うのよ」と、 お手本を聴かせるためにこちらが歌い出した瞬間 …
-
-
「課題曲」って、どうよ?
大学4年になったばかりのこと。 清水の舞台から飛び降りる気持ちで通い始めた歌の学 …
-
-
「歌に必要なすべて」って何だ?
一般の人向けの歌の講座って可能なのだろうか? 2015年9月、休暇でニューヨーク …
-
-
自信、自信、自信。
こどもの頃から声が大きくて、 大勢で騒いでいても、 友達の話に相づちを打っている …
-
-
先生たるもの、いつだって「文句あるかい!?」くらい、気合いを入れて立ち向かわなくてはいけません。
世の中の「先生」と呼ばれる人や「学者」と呼ばれる人たちにも、 やっぱりパワーゲー …
-
-
もっとオモシロく教えてください。
大学時代、出席していた授業の9割は、 わからないというのじゃなく、つまらない。 …
-
-
関係性がつくれないから上達しない。
ここ数年、芸能事務所や音楽事務所の 新人育成ワークショップを担当させていただく機 …
-
-
人は、人を「育てる」ことはできない。
レッスンを担当しているシンガーたちが、 ぐんぐん成長していく姿を見るのは、誰だっ …
-
-
てやんでえ、ばかやろう!
「そんな年からピアノはじめて、モノになるわけないでしょ?」 「あなたは耳が悪いか …
-
-
“トレーナー”というものの役割を思う。
音楽の世界ってゴールはないんだよな。 ワクチンの軽い副反応で、 なかばサボりなが …