大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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「一点集中力」vs.「俯瞰集中力」

   

ミュージシャン、アクターに限らず、
スポーツマン、タレントから、講演家まで、
人前でパフォーマンスをする人には、集中力が不可欠です。

以前も『ザ・集中力! 』というポストで書いたように、

 

ミュージシャンなら、指揮棒が上がった瞬間。
もしくは、カウントが始まった瞬間。

スポーツマンならホイッスルやピストルが鳴った瞬間。

舞台なら幕が上がる瞬間。

映画なら、カチンコが鳴った瞬間。

その”瞬間”にバキ〜ンと集中できるかどうか。

 

どんな状況になっても、会場で何が起きても、
いかに集中力を途切れさせずに、
最後まで自分のパフォーマンスができるかどうか。

それこそがパフォーマーの真価が問われるポイントのひとつでもあります。

 

さて。

実は私、この「集中力」にも種類があるのではないか、と、考えています。
ヴォーカリストの多くは、
「ワ〜〜ン、ツゥ〜」とカウントが始まった瞬間、
音楽の世界にバキ〜ンと入り込み、自分の表現に完全に集中する。

集中力が高いほど、カリスマ的な力を発揮できるとも言える。

 

そして、多くのヴォーカリストにとっては、
自分がどのくらい集中できたか、
いいパフォーマンスができたか、
そして、お客さんの反応はどうだったかが、すべて。

それさえうまくいけば、たいがいは、
「いやぁ〜〜、よかった。楽しかった。」とご機嫌でステージをおります。

 

 

ところが、同じステージに立っていたはずなのに、
プレイヤーたちは全く感想が違うこと、しばしばです。

 

特に、名プレイヤーといわれる人ほど、
そして、プロデューサー的視点を持っている人ほど、

 

ライブが終わった後、

「あそことあそこをミスした」

「そうそう、あそこのタイミング合わなかった」

「あの曲は、もう少しテンポが遅くてもよかったね・・・」

などなどと・・・ライブの詳細を覚えていたりします。

 

ライブ中もライブ後も、
高揚はするけど興奮はしない、適度な精神状態を保てているようです。

 

だからこそ、アンサンブルの精度が保てるし、
スリリングかつ、聞く人を興奮させる、
仕掛けをちりばめた優れた演奏をできるのかもしれません。

 

もちろん、「熱い系」の人たちには、
そんな冷静なことを言ったりしたら、

「なんでもっと熱くならないんだぁ〜!!??」
「もっと魂込めて演奏しろよ〜!!」

などと怒る人もいますが・・・

これはもう、どちらがどうということではなく、「違い」の領域。

 

だからといって、俯瞰している人たちが集中していないかと言えば、
絶対にそんなことはない。

ただ、集中力のあり方、発揮の仕方が違うだけです。

 

 

あなたは「集中力」、ありますか?

それは、「一点集中力」ですか?
それとも、「俯瞰集中力」ですか?

 

53815167 - girl taking selfies with view to uptown manhattan

 

 - The プロフェッショナル, バンド!

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