「○年にひとりの逸材」
仕事柄か、運がいいのか、
「○年にひとりの逸材」と言われるアーティストと、
お仕事で関わらせていただくことが一定の割合であります。
どの子も、
声がいい。
ルックスがいい。
パワーがある。
華がある。
存在感がある。
いい曲を書く。
いい歌詞を書く。
やたら若い。
歌がうまい。
楽器がうまい。
アレンジまでひとりでこなす。
などなどの中の、最低5個〜8個くらいの要素を持っていて、
一目会った瞬間から、
いろんな意味で、
どうにも気になる存在となります。
まぁ、アーティストというのは、
才能のある子ほどデリケートで気むずかしいものですから、
レコーディングのお仕事でも、
ヴォイトレのお仕事でも、
いろいろ苦労は絶えませんが、
関わっているこっちが興奮するほどの存在感を放つ彼らと、
共に時間を過ごす機会をいただくことは、
実にラッキーなこと。
こちらとして、少しでも役に立つべく、全力でやるのみです。
さて。
そんな「○年の逸材」と言われた彼らの、
一体何人にひとりが実際にブレークしたでしょう?
テレビで頻繁に見かけたり
大きなツアーを回れるようなアーティストにまで成長した子は、
そんな○年に1人の逸材の、そのまた数%です。
1曲目、2曲目でなんとなく噂になる。
メディアにも何度か取り上げられる。
プロモに力を入れてもらう。
大きめのライブやフェスなどにちょこっと出る。
3曲目くらいから、だんだん、
試行錯誤のフェーズに入って。。。。
そのうちに、こちらもご縁がなくなって、
しばらく名前を聞かないうちに、
ディレクターが替わる。
マネージャーが替わる。
レコード会社との契約が満了する。
そのうちに事務所を卒業。。。
そんな寂しい話を聞くこともしばしばです。
こればっかりは、本当にわからないものだというのは、
おそらく、業界の人、共通の意見でしょう。
一方で、業界のおじさまたちがノーマークだった子が、
めきめきと頭角を現して、
いきなりブレークすることもあります。
事務所を卒業したはずの子が、
あれこれ自分で活動するうちに、
全然違った形で話題に昇り始めることもあります。
全く違った畑で大ブレークし、
メディアで話題になった、なんて子もいました。
本当にわからない。
だから、やったもん勝ち。
○年にひとりと言われたって、
なんでもおとなの言うこと聞いてがんばったって、
ダメなときはダメ。
反対にぼろくそ言われたって、
好き勝手にやってたって、
うまく行くときはうまく行く。
どっちにしたってわからないんだから、
とことん、自分が納得いくことをやらなくちゃ損だ。
そんな風に思うわけです。
関連記事
-
-
どんなときも「本気」が試される。(”MTLネクスト・エッセンシャルズ”ご感想)
“MTLネクスト・エッセンシャルズ”、終了いたしました。 …
-
-
「魅せたい自分」を演出する
スポットライトの中の3時間を支えるのは、 何千時間もの、気の遠くなるような、自分 …
-
-
音楽家として認められるために大切なこと
昨日は大学の卒業ライブでした。 終了後、旅立つ若者たちに、 「今後活動していくた …
-
-
腰が硬い人はリズムが悪い!
以前教えていた音楽学校で、 「演奏中の動きがぎこちない学生が多い」という話になっ …
-
-
「いい声が出ない」には、いつだって理由がある。
歌うというのは、カラダの中と外を繋げる作業。 少しスピリチュアルな言い方をすれば …
-
-
オーディションで、勝ち残る
アーティストやその卵たちのレッスンでは、折に触れ、ここ一番の緊張感に包まれる時期 …
-
-
時間には密度があるんだ
今日のレッスンで、 「10000時間の法則」の話をしました。 じっと聞いていた彼 …
-
-
自分をつかって「人体実験」をしないこと
1964年に行われた「断眠実験」というのを 聞いたことがあるでしょうか? &nb …
-
-
バンド世代 vs. カラオケ世代
こどもの頃から楽器を練習している人でも、 自分の楽器以外のことはわからないという …
-
-
「本番に弱い自分」を払拭する。
さんざんレッスンして、 万全の体制で現場に乗り込んだのに、 「MISUMIさぁ〜 …
- PREV
- 不満から目をそらさない。 絶対、そらさない。
- NEXT
- 本当に大切なことは現場が教えてくれるんだ。

